欧州最大の家電見本市IFAが5日、ベルリンで開幕した。今年は家電のネットワーク化が最も関心を集めており、民生通信エレクトロニクス協会のハンスヨアヒム・カンプ監査役会長は「インターネットに接続できない製品をIFA(会場)で見かけることはほとんどないでしょう」と明言した。
ネットに接続できるスマート家電は以前から存在するものの、これまでは普及が進んでいなかった。だが、スマートフォンとタブレットPCの利用が広がったことで状況は大きく変化。メーカー各社はアプリを利用して出先から操作できる洗濯機などを次々と市場投入している。テレビではすでに、国内販売の約75%をスマートテレビが占める。
独情報通信業界連盟(Bitkom)によると、スマート家電にスマホ、タブレットPC、パソコンを加えた売上高は今年、独民生家電市場全体のおよそ80%を占める見通しだ。