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2014/9/10

経済産業情報

サケ消費量が増加、ニシン抜いて2位に

この記事の要約

ドイツの魚消費ランキングに大きな順位の入れ替えがあった。トップ5は長年、スケトウダラ、ニシン、サケ、マグロ/カツオ、ナマズの順だったが、昨年はサケが3位から2位に上昇、ニシンは3位に転落した。また、これまで6位だったマス […]

ドイツの魚消費ランキングに大きな順位の入れ替えがあった。トップ5は長年、スケトウダラ、ニシン、サケ、マグロ/カツオ、ナマズの順だったが、昨年はサケが3位から2位に上昇、ニシンは3位に転落した。また、これまで6位だったマスはナマズを抜いて5位に浮上した。魚類情報センター(FIZ)が4日、明らかにした(グラフ参照)。

サケの消費量は増加傾向にあり、魚消費全体に占める割合は2010年の13.0%、11年の13.7%、12年の15.0%、13年の17.1%と急速に伸びている。一方、これに反比例するように、ニシンは10年の20.0%から11年は19.1%、12年は18.1%、13年は16.2%と年々、低下している。価格の高い魚類を購入する消費者が増えていることが反映されているようだ。

消費者1人当たりの魚消費量は約14キログラム(生体重量ベース。頭、骨、内臓などの不可食部分含む)となり、前年を約1キロ下回った。高額な魚類を少量、消費するトレンドのほか、魚介製品の価格が平均2.8%上昇したことが響いた。値上がり幅はマリネ(4.5%)と燻製(4.1%)で大きく、冷凍製品は0.7%にとどまった。冷凍製品の値上がり幅が小さい背景にはその58%をディスカウントスーパーで販売していることがある。