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2014/9/10

経済産業情報

サービス残業の割合が増加、13年は約58%に

この記事の要約

残業時間に占めるサービス残業(手当不支給の残業)の割合がドイツで高まっている。連邦雇用庁(BA)傘下の労働市場職業研究所(IAB)のデータをもとにFBCが計算したところによると、2013年は同割合が57.6%に達した。1 […]

残業時間に占めるサービス残業(手当不支給の残業)の割合がドイツで高まっている。連邦雇用庁(BA)傘下の労働市場職業研究所(IAB)のデータをもとにFBCが計算したところによると、2013年は同割合が57.6%に達した。1990年代半ばまでは30%台前半~40%台前半にとどまっていたが、97年に50%を突破。その後は50%を超える年がほとんどで、09年には62.4%に達した(表を参照)。サービス残業は特に、高技能および高収入の被用者で目立つ。

残業時間そのものは減少傾向にある。東西ドイツ統一直後の91年は一人当たり年72.7時間に上り、95年には同74.2時間に達したものの、00年に50時間台へと低下。13年には47.2時間まで減った。残業時間が減る背景には、◇女性やパートタイムなど残業が少ない被用者が増えた◇製造業、建設業など残業の多い業種の比重が低下している――ことがある。