BASFの石油・天然ガス採掘子会社ヴィンタースハルがリビアで石油の採掘を再開する。港湾閉鎖が終了し、輸出できるメドが立ったためで、10月初旬から日産3万5,000バレル(1バレル=約159リットル)を目指す。広報担当者への取材をもとに『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が9月27日付で報じた。
リビアでの同社の石油採掘量は2011年2月に内戦がぼっ発するまで1日当たり10万バレルに達し、伊エニとならんで最も多かった。内戦終了後の同年10月に採掘を再開し、日産8万5,000~9万バレルまで回復させたものの、13年夏に部族間の対立で情勢が悪化。港湾が封鎖され輸出ができなくなったため、陸上での採掘を見合わせていた(地中海での採掘は継続)。