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2014/11/26

企業情報

シーメンス―富士電機からガスタービン初受注―

この記事の要約

電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は20日、富士電機から大型ガスタービン2基を初受注したと発表した。同タービンは富士電機が神戸製鋼向けに建設するガスタービン・コンバインドサイクル発電所(GTCC)に投入される。受注高は […]

電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は20日、富士電機から大型ガスタービン2基を初受注したと発表した。同タービンは富士電機が神戸製鋼向けに建設するガスタービン・コンバインドサイクル発電所(GTCC)に投入される。受注高は明らかにしていない。

神戸製鋼は栃木県真岡市にGTCC発電所を建設する。60万キロワット(kW)級の設備を2基(計120万kW)設置。発電した電力を東京ガスに全量販売する。同発電所はエネルギー効率が61%を超え、日本で最も効率の高い施設になるという。稼働開始は1号機が2019年下半期、2号機が20年上半期の予定。

シーメンスが供給するガスタービンは「SGT5-8000H」で、1基当たりに出力は40万kWに上る。

欧州では再生可能エネルギー電力の増加を受けて電力価格が下落し、ガス発電所の採算が悪化。これを受けて大型ガスタービンの需要も低迷しており、シーメンスは欧州域外に活路を見出す必要がある。