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2014/11/26

経済産業情報

独機械輸出高、1-9月期は0.5%増に 東南アジアがけん引

この記事の要約

ドイツ機械業界連盟(VDMA)が24日発表した2014年1-9月期の機械輸出高は1,121億ユーロで、前年同期を0.5%上回った。東南アジア向けが8.6%増の38億9,370万ユーロと好調で全体をけん引。このほか、EU( […]

ドイツ機械業界連盟(VDMA)が24日発表した2014年1-9月期の機械輸出高は1,121億ユーロで、前年同期を0.5%上回った。東南アジア向けが8.6%増の38億9,370万ユーロと好調で全体をけん引。このほか、EU(5.4%増の485億7,440万ユーロ)、中東(3.8%増の44億8,250万ユーロ)、北米(3.5%増の121億7,590万ユーロ)向けも堅調だった。

一方、新興諸国・途上国向けは総じて振るわず、中央・南アジア向けとラテンアメリカ向けはそれぞれ11.7%減の27億1,310万ユーロ、10.5%減の47億9,910万ユーロに落ち込んだ。

最大の仕向け先国は中国で、前年同期比2.1%増の126億5,340万ユーロに拡大した。2位は米国(5.9%増の110億ユーロ)で、以下フランス(1.0%減の74億2,080万ユーロ)、英国(11.8%増の50億8,850万ユーロ)、ロシア(16.4%減の49億5,170万ユーロ)が続いた。ロシア向けの減少幅は第2四半期が最も大きく21.3%に達した。第3四半期は10.2%、第1四半期は17.2%だった。

製品部門別でみると、伸び率が大きかったのは空調設備機器(10.4%増の72億1,600万ユーロ)、精密工具(7.0%増の38億4,510万ユーロ)、圧縮機と圧縮空気・真空技術(6.2%増の41億4,140万ユーロ)。農業機械は10.2%減の64億5,500万ユーロと振るわず、工作機械も5.7%減の64億4,040万ユーロに落ち込んだ。(表を参照)