タカタ製エアバッグの不具合が原因で自動車メーカーが大規模なリコール(無料の回収・修理)を行っている問題で、同社から製品供給を受ける独高級車メーカーのBMW(ミュンヘン)は調達先をさし当り変更しない意向だ。広報担当者は20日ロイター通信に、他のメーカー製のエアバッグを搭載するためには2年の時間を要するためだと事情を説明した。将来的にもタカタからの調達を継続するかについてはコメントを控えている。
タカタ製のエアバッグではエアバッグを膨張させるガス発生装置(インフレーター)に問題があることが発覚。供給を受けた日本や米国の自動車メーカーは現在、リコールに追われている。
独メーカーではBMWが今夏に160万台のリコールを開始した。ただ、同社ではこれまでのところタカタ製エアバッグで事故が起きておらず、リコールは予防的な措置として実施している。
タカタは現在、BMWのリコール向けに独東部のフライベルク工場で増産体制を取っている。