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2014/11/26

企業情報

アリアンツ―再可エネ投資を大幅拡大―

この記事の要約

保険大手の独アリアンツ(ミュンヘン)が再生可能エネルギー向けの投資を大幅に拡大する。低金利を受けて国債などに替わる投資先の拡充が重要になっているためだ。投資子会社アリアンツ・キャピタル・パートナーズ(ACP)のデビッド・ […]

保険大手の独アリアンツ(ミュンヘン)が再生可能エネルギー向けの投資を大幅に拡大する。低金利を受けて国債などに替わる投資先の拡充が重要になっているためだ。投資子会社アリアンツ・キャピタル・パートナーズ(ACP)のデビッド・ジョーンズ氏が『ハンデルスブラット』紙に明らかにした。

アリアンツは再可エネ向け投資を2005年に開始した。投資額は現在20億ユーロで、同分野で欧州最大の金融投資会社となっている。投資の内訳は風力発電が17億ユーロ、太陽光発電が3億ユーロ。

同社は投資総額を今後3年間で1.5倍の30億ユーロに拡大する考えで、米国など欧州連合(EU)域外のプロジェクトへの参加も視野に入れている。太陽光発電分野では現在、フランスのプロジェクトへの出資を検討中。

風力発電はほとんど、陸上のプロジェクトに制限している。洋上風力発電はまだリスクが大きいためで、仮に出資する場合は経験のあるエネルギー事業者と共同で実施。リスクについても主にエネルギー事業者に引き受けてもらう考えだ。