自動車大手の独フォルクスワーゲン（VW、ヴォルフスブルク）が12日発表した2014年11月のグループ販売台数（商用車ブランドMANとスカニアを除く）は前年同月比0.7％増の83万4,800台となり、13年8月（0.1％増）以来の低い伸び率となった。主力のVWブランド乗用車の不振が響いた格好。1～11月の累計では前年同期比4.6％増の908万台に拡大したものの、14年通期で1,000万台を達成できるかは微妙だ。
VWは10月、1-9月期のグループ販売台数が前年同期比5.3％増の740万台となったことを受けて、年販売で1,000万台を突破するとした目標を当初計画よりも4年早い14年に実現できる可能性があるとの見方を示した。だが、その後は販売成長率が鈍化しており、仮に12月の販売台数が前年同月と同水準（83万3,200台）にとどまると、14年の台数は991万台となり、1,000万台を下回ることになる。
VWブランド乗用車の11月の実績は4.0％減の50万8,400台で、2カ月連続で後退した。減少幅は10月の0.4％から大きく拡大している。
