米国とカナダの独禁当局は11日、独自動車部品大手コンチネンタルによる米ゴム・プラスチック製品大手ベヤンス・テクノロジーズの買収計画を条件付きで承認すると発表した。ベヤンスの空気バネ事業放出を命じている。
両国当局は、買収計画を全面的に認めると、北米の空気バネ市場でコンチネンタルが市場支配的な地位を獲得することになるとして今回の命令を下した。コンチネンタルによると、放出を命じられた事業がベヤンスの売上高(約15億ユーロ)に占める割合は4%にとどまるという。
コンチネンタルは2月、自動車部品事業への依存度を引き下げる目的でベヤンスを買収すると発表した。当初計画では年内に買収手続きを終了する予定だったが、メキシコ、ブラジル、チリの3カ国で当局の審査が続いているため、来年に延びることになった。