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2015/1/21

経済産業情報

体感インフレ率が5年ぶりマイナスに

この記事の要約

消費者が肌で感じるインフレ率(体感インフレ率)は昨年12月にマイナス1.2%となり、5年ぶりにマイナスの領域に落ち込んだ。自動車燃料価格が前年同月比で12.1%下落したほか、食料品の価格も下がったことが反映された格好。伊 […]

消費者が肌で感じるインフレ率(体感インフレ率)は昨年12月にマイナス1.2%となり、5年ぶりにマイナスの領域に落ち込んだ。自動車燃料価格が前年同月比で12.1%下落したほか、食料品の価格も下がったことが反映された格好。伊銀ウニクレディト・独法人のエコノミストがロイター通信に19日明らかにした。ドイツ連邦統計局が発表した公式のインフレ率は0.2%(消費者物価の前年同月比の上昇率)だった。

体感インフレ率は消費者が感覚的に抱く物価の上昇率で、食料品などこまめに買い物する商品が大きく値下がり(値上がり)すると、公式のインフレ率よりも低く(高く)なりやすい。ウニクレディトではこれを踏まえて、食料品や自動車燃料の比重を大きくした物価統計(体感インフレ率)を作成。連邦統計局の消費者物価統計では物価全体に占める食料品の比重が約10%、自動車燃料が同4%となっているのに対し、それぞれ27%、10%に設定している。

自動車燃料と食料品の価格が下落したため、体感インフレ率の低下幅は大きくなった。消費者の燃料・食料費負担が軽減されていることから、個人消費はこれまで以上に景気を押し上げる可能性がある。

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