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2015/6/17

経済産業情報

企業のITセキュリティは不十分

この記事の要約

独情報通信業界連盟(Bitkom)は11日、ドイツ企業のITセキュリティ対策に関するアンケート調査結果を発表した。それによると、回答した全企業がウイルスソフト、ファイアーウォール、パスワードを利用しているものの、十全な対 […]

独情報通信業界連盟(Bitkom)は11日、ドイツ企業のITセキュリティ対策に関するアンケート調査結果を発表した。それによると、回答した全企業がウイルスソフト、ファイアーウォール、パスワードを利用しているものの、十全な対策を取る企業は少ない。Bitkomのディーター・ケンプ会長は「(ウインドウズなどのOSに搭載されている)ウイルスソフトやファイアーウォールなどの一般的なセキィリティソフトでは攻撃を防げないケースが多い」と指摘。セキュリティ対策の強化を呼びかけた。

アンケートによると、生体認証などパスワード以外の二次認証システムを採用する企業は全体の25%にとどまった。また、情報漏えい対策(DLP)ソリューションを利用するのは29%、外部からの不正なアクセスの兆候を検知・通報する侵入検知システム(IDS)も同23%に過ぎなかった。

暗号化の利用はネットワーク接続で80%に上ったものの、ハードディスクなどデータ記憶媒体では45%、電子メールでも40%と少なかった。