ドイツ化学・薬品業界の動き

「独の立地条件に満足」、化学企業の9割に=アンケート

化学業界誌『CHEManager』などが国際化学技術・環境保護・バイオテクノロジー専門見本市(Achema、18~22日)の開催に合わせて発表した業界アンケート調査によると、ドイツの産業立地条件を「良好」ないし「やや良好 […]

独化学業界、世界輸出市場シェア1位に

独化学工業会(VCI)が19日発表したドイツ化学・製薬業界の2011年の輸出高は1,500億ユーロを超えた。世界の輸出市場に占めるシェアは11.2%で1位を確保。2位の米国(9.9%)を1.3ポイント上回った。今年も世界

Wuerth-Gruppe―樹脂製品分野で独蘭2社買収へ―

複合企業の独Wuerth(キュンツェルスアウ)は12日、樹脂製品メーカーの独Dinol GmbHと蘭Diffutherm B.V.を買収すると発表した。化学事業を強化する戦略の一環で、買収対象2社は手持ち事業との補完性が

K+S AG―独でカリ鉱山の開発再開を検討―

肥料大手の独K+S(カッセル)は13日、閉山していたカリ鉱山で採掘の再開を検討すると発表した。実現可能性調査の結果、技術・経済的にみて再開可能と判断したためで、今後は当局の許可が下りるかどうかを吟味。見通しが立てば許可申

Stada Arzneimittel AG―ロシア中心に東欧事業強化へ―

後発医薬品大手の独Stada(バート・フィルベル)が東欧事業を強化する。重点を置くのはロシアで、2015年までに同国を同社最大の市場とする意向だ。ハルトムート・レッツラフ社長が『ハンデルスブラット』紙に明らかにした。 \

Evonik

独RAG財団は18日、6月末に予定していた傘下の化学大手、Evonikの新規株式公開(IPO)を延期すると発表した。市場の先行き不透明感が強く、目標とする公開益の確保が難しいと判断した。IPOの延期は2008年、11年に

重度肥満が増加、男女とも20%超に

国立のロベルト・コッホ研究所(RKI)は14日、国民健康調査(DEGS)の結果を発表した。それによると、成人人口に占める肥満と重度肥満(肥満度指数=BMI=25以上)の割合は男性が67.1%、女性が53%で、前回調査(1

Merck KGaA―バイオシミラーで印Dr. Reddy’sと提携―

医薬品大手の独Merck(ダルムシュタット)は6日、バイオシミラーの開発・生産・販売でインドの後発医薬品大手Dr. Reddy’sと提携すると発表した。バイオシミラーはバイオ医薬品の後発品で今後、世界的に市場が拡大すると

Bayer CropScience AG―小麦開発を強化―

Bayerの農業科学子会社Bayer CropScience(BCS、モンハイム)は6日、独東部のガータースレーベンに小麦交配センターを開設したと発表した。新品種の開発のほか、欧州の小麦交配事業の調整業務を割り当てる。

―投資会社EQTが買収―

スウェーデンの投資会社EQTは11日、医療品メーカーの独BSN Medical(ハンブルク)を英投資会社Montaguから買収すると発表した。取引金額は約18億ユーロで、ドイツ企業を対象とした投資会社の買収では過去2年間

市販鎮痛剤の販売減少、マスコミ報道が影響

市販の解熱鎮痛剤の販売が減少している。暖冬でインフルエンザ患者が少なかったほか、解熱剤の長期服用や過剰摂取による健康障害の問題がマスコミで取り上げられていることが背景にある。特にアセトアミノフェン(パラセタモール)は需要

波の干渉で振動吸収、新たな人工筋肉開発

機械などの振動をアクティブに吸収する新たな誘電性エラストマー型アクチュエーター(人工筋肉)を、フラウンホーファー構造耐久性・システム信頼性研究所(LBF)が開発した。交流電圧を印加して人工筋肉を振動させ、振動体と逆位相・

Lanxess AG―ポリアミド工場新設―

化学大手の独Lanxess(レバークーゼン)は5月31日、ベルギーのアントワープにポリアミド樹脂の新工場を建設すると発表した。自動車産業を中心に需要が世界的に拡大していることに対応する。 \ 投資規模は約7,500万ユー

石炭化学Ruetgers、順調に成長

石炭大手のRAGが5年前に投資会社Tritonに売却した石炭化学会社Ruetgersの業績が好調に推移している。2007年に6億5,000万ユーロだった売上高は金融・経済危機に見舞われた09年に5億2,000万ユーロへと

金の単原子を安定分散、ウィーン工大が成功

金の単原子を結晶表面に安定的に分散させる新たな手法をウィーン工科大学の研究チームが開発した。連続的に小さなゆがみが生じるよう表面制御された鉄酸化物の結晶格子に金原子を吸着させるのがポイント。ゆがみがいわば輪止めの役割を果

化学業界ベア4.5%で妥結、勤務時間の柔軟化などでも合意

独化学業界の労使は24日、賃金を4.5%引き上げることで合意した。協定の有効期間が19カ月に上るため、年率の上げ幅は3%弱で、金属業界の同4%弱を下回る。労使はこのほか、勤務時間の柔軟化や従業員の高齢化対策などでも取り決

化学・製薬企業に対する社員の評価が上昇

化学・製薬業界の大卒社員と管理職からなる組合VAAは25日、組合員2,000人強を対象に実施した年次アンケート調査の結果を発表した。それによると、自社の雰囲気や人事方針に対する評価の平均値は3.1となり、昨年の同3.3か

エボニック、アミノ酸の生産増強

独化学大手のエボニックは先ごろ、ハンガリー子会社であるエボニック・アグロフェルムが飼料用アミノ酸L-トレオニン「ThreAMINO」の生産能力を強化すると発表した。需要が増えていることに対応するのが狙い。 \ 今回の計画

Evonik Industries AG―必須アミノ酸の生産能力拡大―

化学大手の独Evonik(エッセン)はこのほど、動物飼料に投入される必須アミノ酸の生産能力を増強すると発表した。世界的な需要の拡大に対応する狙い。 \ ハンガリーのカバ(Kaba)にあるトレオニン工場の生産能力を2013

Merck KGaA―製薬部門のコスト3億ユーロ圧縮へ―

製薬・化学大手の独Merck(ダルムシュタット)は15日、製薬子会社Merck Seronoの収益力向上プログラムの詳細を発表した。2014年までに年間コストを3億ユーロ圧縮する方針で、リストラ費用は約6億ユーロを見込む

新規抗てんかん薬に「際立った治療効果なし」 

新規特許薬の価格取り決めに関する法令(AMNOG、11年1月施行)に基づき審査を受けていたグラクソ・スミスクライン(GSK)の抗てんかん剤、「レチガビン」(製品名:トロバルト)に対し薬効評価を担当する第三者機関G-BAは

K+S AG―窒素肥料事業を露EuroChemに売却―

肥料大手の独K+S(カッセル)は8日、窒素肥料販売子会社K+S Nitrogenをロシアの農業化学大手EuroChemに売却することで合意したと発表した。経営資源をカリ・マグネシウム製品と塩に集中する戦略の一環。K+S

Henkel AG & Co. KGaA―値上げ効果で増収増益に―

化学大手の独Henkel(デュッセルドルフ)が9日発表した2012年1-3月期(第1四半期)決算の売上高は40億800万ユーロとなり、前年同期比で4.8%増加した。幅広い分野で値上げに成功したことが大きく、営業利益(EB

Bayer AG―血糖値測定器事業を売却か―

製薬大手の独Bayer(レバークーゼン)が血糖値測定器事業の売却を検討しているもようだ。経済紙『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』が消息筋の情報として9日報じた。同社はコメントを控えている。 \ FTD紙に

独化学業界生産高が4四半期ぶりに増加

ドイツ化学工業会(VCI)が10日発表した2012年第1四半期の業界生産高(製薬を含む)は前期比1.5%増となり、4四半期ぶりに好転した。国内とアジアの新興国、米国で需要が特に大きく回復。工場稼働率は前期の81.7%から

国内農薬売上、昨年は約3%増加

農業化学メーカーの業界団体IVAは14日、加盟企業の2011年の独農薬売上高(卸向け販売が対象)が12億9,100万ユーロとなり、前年比で2.9%増加したと発表した。主力の除草剤が6.9%増の5億7,700万ユーロと好調

新薬の健保交渉価格、与党が非公開化を検討

2011年1月に施行された特許薬の価格取り決めに関する法令(AMNOG)について、独与党のキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)はメーカーが公的健康保険組合との交渉で取り決めた「実際の薬価」を非公開とすることを検討し

Beiersdorf AG―コスメティック部門の業績改善―

化学大手の独Beiersdorf(ハンブルク)が3日発表した2012年1-3月期(第1四半期)決算の営業利益(EBIT)は1億8,300万ユーロとなり、前年同期比で13%増加した。接着剤部門Tesaが好調だったほか、コス

独製薬大手ベーリンガー、東欧事業10%増収

独製薬大手ベーリンガー・インゲルハイムの中東欧事業を担当するベーリンガー・インゲルハイム・リージョナルセンター・ウィーン(RCV)が先ごろ発表した2011年の売上高は、前年比10.3%増の7億3,620万ユーロに拡大した

BASF SE―第1四半期減益に、2012年業績予測は堅持―

化学大手の独BASFが4月27日発表した2012年1-3月期(第1四半期)の営業利益(EBIT、特別項目を除く)は25億3,200万ユーロとなり、前年同期から7.3%減少した。原料価格高騰分を顧客に転嫁しきれなかったこと

Fresenius SE & Co. KGaA―独民間病院2位にTOB―

医療サービス大手のFresenius(バート・ホンブルク)は4月26日、独民間病院2位のRhoen-Klinikumに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。Freseniusは傘下に独民間病院最大手のHelio

Wacker Chemie

化学大手Wacker Chemieのルドルフ・シュタウディグル社長は4月27日、太陽電池セルの原料である高純度シリコンの需要が回復したことを明らかにした。第1四半期の販売規模は前年同期比で約50%拡大。工場は現在もフル稼

独バイオ業界、売上成長も資金調達は困難に

会計監査法人のアーンスト&ヤング(E&Y)がこのほどまとめた『独バイオテクノロジー・レポート』最新版によると、同国バイオテクノロジー業界の2011年の売上高は10億9,000万ユーロとなり、前年比で10%拡大し

Merck KGaA―ジュネーブの製薬部門本部を閉鎖へ―

製薬・化学大手の独Merckは24日、スイスのジュネーブにある製薬部門Merck Seronoの統括拠点を閉鎖し、独ダルムシュタットに移管すると発表した。先進諸国の医療制度改革や新薬開発の低迷を受けてコスト削減を余儀なく

Bayer AG―米バイオ企業Micrometとの提携拡大―

製薬大手の独Bayer(レバークーゼン)は24日、米バイオ大手Amgenの傘下企業Micrometとガン治療用抗体開発で提携すると発表した。両社は前立腺がん治療用抗体の分野ですでに協働しており、協力関係を拡大することにな

病原性大腸菌に対する新たな抗菌ペプチド発見

細菌性免疫刺激剤「Symbioflor 2」(独SymbioPharm社が開発・製造)に含まれる大腸菌(E.coli)から、病原性大腸菌に対する抗菌活性を持つ新たな超小型ペプチド(ミクロシン)を発見することにドレスデン工

Evonik Industries AG―中国で合弁解消へ―

化学大手の独Evonik(エッセン)が中国の合弁会社Evonik Sanzheng Fine Chemicalsから撤退する。現地提携先の不正行為が数多く判明したためで、同社の広報担当者は「できるだけ早く合弁を解消したい

BASF SE―インドに工場―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は11日、インド西部のダヘジに工場を建設すると発表した。同国経済の発展を受け、各種製品の需要が拡大することに対応する。 \ 1億5,000万ユーロを投じてポリウレタン製品と

Bayer AG―造影剤の世界ライセンスを印社に売却―

製薬大手の独Bayer(レバークーゼン)は15日、開発中の造影剤の一部について世界ライセンスをインドの同業Piramal Healthcareに売却すると発表した。経営資源を他の製品プロジェクトに絞り込む狙い。取引金額は

Bayer MaterialScience

eは12日、仏同業Arkemaから米国のポリカーボネート・シート事業を取得することで合意したと発表した。北米を中心に同事業を強化する狙い。クロージングは5月を見込む。取引金額は明らかにしていない。 \

後発薬割引契約のコスト効果鮮明に

公的健康保険が後発医薬品(ジェネリック薬)メーカーと個別に割引契約を結べる制度が開始されてから、この4月で5年を迎えた。同制度を活用するのは当初AOKに限られていたが、現在ではほとんど全ての公的健保が導入。AOKは過去5

自動車部品需給がひっ迫見通し、化学工場事故で

独西部のマール工業団地で3月末に起きた爆破事故の影響で、自動車メーカーなどが十分な量の樹脂部品を確保できなくなる恐れが出てきた。部品メーカーなどは対応に追われている。 \ 事故が起きたのは化学大手エボニクの生産施設で、樹

化学工業団地で爆発事故

ルール工業地帯のマール化学工業団地で3月31日、大規模な爆発事故が起き、従業員1人が死亡、1人が重度のやけどを負った。原因は不明。周辺地域の住民に健康被害は出ていないという。 \ 事故が起きたのは午後1時40分。樹脂製品

BASF

化学大手の独BASFは3月29日、研究開発(R&D)体制のグローバル化方針を発表した。R&D活動に占めるアジアと南北アメリカの割合を2020年までに現在の24%から50%へと倍増させる。すでに遺伝子組

皮膚細胞から神経幹細胞作成、2チームが同時に成功

皮膚細胞の1種でコラーゲン蛋白を合成・分泌する結合組織細胞から誘導神経幹細胞(iNSC)を作成することに、マックス・プランク分子生物医学研究所(MPI-MBM)を中心とする独韓の研究チームと、ボン大学の研究チームがそれぞ

BASFの複合素材、オペル車のシート部品に採用

化学大手の独BASFは21日、同社の開発したポリアミド系機能樹脂「ウルトラミッド(Ultramid)」シリーズの連続繊維強化・熱可塑性樹脂複合材(CFRTP)が、独オペルの新型「アストラ・OPC」のシートパン(座席底面)

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