ドイツ連邦陸運局（KBA）が2日発表した2010年10月の同国の乗用車新車登録は25万6,775台となり、前年同月を20.0％下回った。前年同月は新車購入補助金制度の効果で販売が急増していた背景があり、2008年同月比では0.8％減にとどまった。2010年1～10月の累計は前年同期比26.8％減の242万3,627台だった。
\カテゴリー別では、補助金の効果で販売が急増していたコンパクトカーなどの小型車が反動を受けて大きく落ち込んだ一方、大型車や高級車の販売は好調で、高級中型車（メルセデス・ベンツ「Eクラス」など）は前年同月比40.1％増、オフロード車は34.6％増、スポーツカーも17.2％増に拡大した。モデル別では、ボルボ「70」、BMW「X1」、アウディ「TT」の販売が特に好調だった。
\ブランド別では、ポルシェが22.5％増の1,426台となったほか、メルセデス・ベンツ（10.7％増、2万8,537台）、アウディ（8.5％増、2万1,887台）、BMW／MINI（4.8％増、2万3,125台）も前年実績を大きく上回った。一方、オペル（37.8％減）やフォード（27.8％減）、フォルクスワーゲン（27.5％減）といった小型モデルが多いブランドは販売が振るわなかった。
\国外ブランドではフィアット（47.8％減）やシュコダ（44.8％減）の落ち込みが目立った。
\日本メーカーでは、三菱自動車が80.6％増の2,057台、スバルも44.5％増の565台と好調だった一方、ホンダ（35.2％減の2,205台）、トヨタ／レクサス（31.4％減の7,057台）、日産／インフィニティ（31.1％減の5,422台）、スズキ（22.9％減の3,143台）、マツダ（9.0％減の3,665台）、ダイハツ（7.9％減の433台）は前年実績を下回った。
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