欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/1/5

西欧

フィリップス、医療機器分野で大型買収

この記事の要約

電機大手のフィリップス(オランダ)は12月17日、米医療機器大手ボルケーノを買収すると発表した。フィリップスは照明部門を分社化するとともに、ヘルスケア部門とライフスタイル家電部門を新設する新会社「ヘルステック」に統合する […]

電機大手のフィリップス(オランダ)は12月17日、米医療機器大手ボルケーノを買収すると発表した。フィリップスは照明部門を分社化するとともに、ヘルスケア部門とライフスタイル家電部門を新設する新会社「ヘルステック」に統合する方針を打ち出しており、今回の買収により新会社の事業基盤を強化する意向だ。

フィリップスはボルケーノを1株当たり18ドルで買収する。これは16日の終値を57%上回る水準で、買収総額は12億ドルに上る。

ボルケーノは血管内超音波診断装置、血管内イメージングの分野に強い。社会の高齢化を受けて心臓・循環器系疾患治療の需要が拡大していくとみられることから、フィリップスは今回の買収に踏み切った。自社の事業との相乗効果も高いとしている。