補聴器世界最大手のソノバ(スイス)は2日、独同業ハンザトン・アクスティクを完全買収すると発表した。製品の種類を拡充するとともにドイツ市場での存在感を高めることが狙い。取引金額は明らかにしていない。取引の成立には独禁当局の承認が必要となる。
ハンザトンは1957年設立の同族経営企業で、ハンブルクに本社を置く。フランスと米国にも事業拠点を置き、世界70カ国以上で製品を販売している。従業員数は約200人。昨年の売上高は4,200万ユーロに上る。
ソノバはこのほか、チューリ近郊のシュテーファにある本社工場の生産業務を英国と中国に部分移管することも明らかにした。コスト競争力を維持するための措置で、約100人の従業員が影響を受ける。