欧州経済ウオッチャー

EU経常黒字、1~3月は322億ユーロに縮小

EU統計局ユーロスタットが6日発表したEU28カ国の2014年1~3月期の経常収支は322億ユーロの黒字となったが、黒字幅は前期の363億ユーロから縮小した。ユーロ圏18カ国ベースの黒字は前期を3億ユーロ下回る660億ユ […]

欧州委、海運大手の提携を承認

欧州委員会は3日、日本郵船など海運6社が参加する定期コンテナ船共同運航組織「G6アライアンス」を承認すると発表した。また、コンテナ海運世界最大手であるデンマークのAPモラー・マースクなど3社によるアライアンス「P3ネット

欧州委、ホルシムのセメックス独事業買収を承認

欧州委員会は5日、スイスのセメント大手ホルシムによるメキシコ同業セメックスのドイツ事業の買収を承認したと発表した。 ホルシムとセメックスは昨年8月、保有する資産の最適化とコスト削減を目的に、両社が欧州に持つ一部の資産の交

温効ガス削減目標、12年時点で「ほぼ達成」

欧州環境庁(EEA)が3日公表したリポートによると、EU域内における2012年の温室効果ガス排出量(確定値)は基準年の1990年比で19.2%減となり、EUが公約している20年までに温室効果ガスを少なくとも20%削減する

ヘンケル、米ヘアケア3社を買収

独化学大手のヘンケルは2日、米国のヘアケア用品メーカー3社を同国の投資会社TSGコンシューマー・パートナーズから買収すると発表した。成熟市場での買収を通してグローバル事業を強化していく戦略の一環。同社は今後も最大45億ユ

スペインが金融支援を前倒し返済、経済改善アピールで

スペイン政府は6日、国内銀行救済のためEUから受けた金融支援を返済を前倒しで実施すると発表した。経済状況が好転しているためで、今年から返済を開始する。 スペインは2012年、不動産バブル崩壊で巨額の不良債権を抱えた国内銀

免税店大手デューフライ、同業ニュアンスを買収

免税店運営大手のデューフライ(スイス)は4日、スイス同業のニュアンス・グループを買収することで合意したと発表した。買収額は15億5,000万スイスフラン(約12億7,000万ユーロ)。 デューフライは旅行者向け小売事業の

インマルサット、機内Wi-Fiサービス開始へ

衛星通信サービス大手の英インマルサットは5日、EU内の航空路線を対象とする機内通信サービスを開始すると発表した。通信衛星を利用した機内Wi-Fi接続サービスを提供し、乗客が高速インターネット・サービスを利用できるようにす

シェールガスからブタジエン生産へ、BASFとリンデが技術提携

独化学大手のBASFは3日、基礎化学品であるブタジエンを天然ガスから製造する技術の開発で工業ガス大手のリンデと提携すると発表した。シェール革命の副作用で石油由来のブタジエンの不足が懸念されていることを受けたもの。シェール

アドリア海パイプライン計画、エーオンなど撤退か

独エネルギー大手エーオンと仏石油大手トタルが、アゼルバイジャン産の天然ガスをアドリア海経由で南イタリアにパイプラインで輸送するTAPプロジェクトから撤退するもようだ。同プロジェクトに参加するアゼルバイジャン国営石油会社S

ロシュ、米医療技術会社ジニアを買収

スイスのロシュは2日、米国の医療技術企業ジニア・テクノロジーズを最大3億5,000万ドルで買収すると発表した。まず現金1億2,500万ドルを支払い、ジニアの実績に応じて最大2億2,500万ドルを上乗せする。 ジニアは遺伝

ラファージュ、南ア・ナイジェリア事業を統合

セメント大手の仏ラファージュは4日、南アフリカ、ナイジェリア事業を統合し、新会社「ラファージュ・アフリカ」を設立すると発表した。アフリカのセメント最大手ダンゴテ・セメント(ナイジェリア)への対抗力を強化するのが狙い。今年

独乗用車登録、5月は5.2%増

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した2014年5月の同国の乗用車(新車)登録台数は27万4,804台となり、前年同月から5.2%増加した。顧客別の内訳は、個人が全体の37.3%で前年同月に比べ5.0%減少。これに対し

伊プラダが大幅減益、ユーロ高響く

伊高級ブランド大手のプラダが5日発表した2014年2~4月期(第1四半期)決算の純利益は1億530万ユーロとなり、前年同期から24%減少した。アジア、欧州での販売減少にユーロ高が追い打ちをかけ、収益が大きく悪化した。 売

レミー・コワントロー、3月通期は39%減益

酒造大手の仏レミー・コワントローが5日発表した2014年3月通期決算の営業利益は1億5,020万ユーロで、前年から38.8%減少した。主力のコニャックの販売が、最大の市場である中国のぜいたく禁止令の影響で急減したことが響

三井住友銀、プラハ支店を開設

三井住友銀行は2日、欧州子会社を通じてチェコ・プラハに支店を開設し、同日から営業を開始した。中東欧地域で資源開発や社会基盤整備を中心に投資が活発化していることを踏まえたもので、同地域における主要拠点として営業体制を整える

ポーランド議会、LNG基地特別法改正案を可決

ポーランド議会はこのほど、シフィノウイシチェ液化天然ガス(LNG)受入基地に関する特別法の改正案を可決した。これにより、総延長が3,400キロメートルにおよぶガスパイプラインの建設が可能になる。 ポーランドとリトアニア、

広告税法案、ハンガリー議会に提出

ハンガリーで2日、広告税法案が国民議会に提出された。媒体の広告収入に応じて課税する内容で、成立すれば8月から徴収が始まる。 課税対象となるのはメディアサービス、ハンガリー国内で発行・流通している新聞、屋外広告、自動車、印

マジャールスズキ、13年は11.6%増収

スズキのハンガリー子会社マジャールスズキは4日、2013年通期の売上高が前期比11.6%増の15億6,700万ユーロに拡大したと発表した。新型クロスオーバーSUV「SX4 S-Cross」の販売が好調でけん引した。生産台

ハンガリー貿易黒字、4月は縮小

ハンガリー中央統計局(KHS)が6日発表した2014年4月の貿易統計によると、貿易収支は1,917億フォリント(約6億3,000万ユーロ)の黒字となったが、黒字幅は前年同期の2,002億フォリントから縮小した。輸出が5.

欧州議会選ショック広がる、EU首脳会議が改革で合意

欧州議会選挙で反EU勢力が躍進したことで、EUが危機感を募らせている。EU28カ国は5月27日に首脳会議を開き、EUが選挙結果を受けて、EUが大胆な改革を進める必要があるとの見解で一致。10月に新体制に移行する欧州委員会

ECBの銀行監督手数料、年最大1500万ユーロに

欧州中央銀行(ECB)は5月27日、ユーロ圏の銀行の監督をECBに一元化する制度の発足に伴い、各銀行から年最大1,500万ユーロの「監督手数料」を徴収する方針を打ち出した。一般から広く意見を聞いた上で正式決定する。 銀行

ユーロ圏景況感指数、5月は0.7ポイント上昇

欧州委員会が5月28日発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は102.7となり、前月の102から0.7ポイント改善した。4月は1年ぶりに悪化したが、再び上昇に転じた。 ESIはEU内の企業経営者と消費

中国の「黄金時代」は終焉=EU商工会

在中国のEU商工会議所が会員企業を対象に行った調査によると、現地に進出している欧州企業の46%が外国企業にとって中国の「黄金時代」は終わったと考えており、中国経済の成長鈍化や人件費の上昇などを背景に、今後の見通しについて

ハチソンのO2アイルランド買収、欧州委が条件付きで承認

欧州委員会は5月28日、香港の有力コングロマリット(複合企業)、ハチソン・ワンポアがスペイン通信最大手テレフォニカのアイルランド携帯電話サービス部門「O2アイルランド」を買収する計画を承認したと発表した。欧州委は競争上の

ファイザー、アストラゼネカ買収を断念

米製薬最大手ファイザーは5月26日、英同業アストラゼネカの買収を断念すると発表した。買収提案を拒否するアストラゼネカに対して、2度にわたって買収額を引き上げて受け入れを迫ったが、提案期限である同日までに同社の同意を取り付

アルストムとの事業交換、16日までに正式提案=シーメンス

米ゼネラル・エレクトリック(GE)に対抗し、仏アルストムのエネルギー部門の取得に乗り出している独シーメンスは、6月16日までに正式な提案を行う方針だ。フランス法人トップのクリストフ・ド・メーストル氏が5月27日明らかにし

仏ITサービス大手アトス、同業ブルを買収へ

フランスのIT(情報技術)サービス大手アトスは5月26日、仏同業ブルを株式公開買い付け(TOB)を通じて買収すると発表した。全株式を取得した場合の買収総額は約6億2,000万ユーロに上る。 アトスは1株当たり4.9ユーロ

英ウィアー、メッツォ買収を断念

英エンジニアリング大手ウィアー・グループは5月28日、フィンランド同業メッツォを買収する計画を断念すると発表した。同社は4月、鉱業向け事業の拡充に向けて、メッツォに買収を提案。拒否されたことから買収額を引き上げたが、メッ

レプソルの大型油田開発、スペイン政府が認可

スペイン政府は5月30日、同国石油大手レプソルがカナリア諸島沖で油田開発を開始することを認可したと発表した。スペイン最大級の油田開発となる同プロジェクトは環境上の問題で凍結状態にあったが、ようやく始動にこぎつけた。 レプ

ネスレ、加企業からスキンケア用品の販売権取得

食品大手のネスレ(スイス)は5月28日、カナダ製薬大手バレアント・ファーマシューティカル・インターナショナルから医療用スキンケア用品の北米での販売権を取得したと発表した。食品事業の伸び悩みを受けたヘルスケア事業強化の一環

ダイムラー、英カーシェアリング事業から撤退

独自動車大手のダイムラーは5月28日、カーシェアリングサービス部門の「カー2ゴー」が英国から撤退すると発表した。同国ではカーシェアリングの需要が少ないことから、継続するメリットがないと判断した。 カー2ゴーは、ダイムラー

独自動車部品のハイライト、中国企業が買収

英投資会社3iは5月29日、完全子会社である独自動車部品メーカーのハイライト・インターナショナルを中国の航空機メーカー、中国航空工業集団公司(AVIC)の自動車部品部門に売却すると発表した。取引金額は4億7,300万ユー

自動車部品の蘭ネドシュロフ、中国企業が買収

オランダの自動車用ファスナー(留め具)メーカー、コーニンクレッカ・ネドシュロフ・ホールディングは5月28日、中国同業の上海集優機械(PMC)による買収で合意したと発表した。これによってPMCは自動車用ファスナーのハイエン

英ロイズ銀、TSBのIPOを6月に実施

英大手銀行ロイズ・バンキング・グループは5月27日、公的救済の条件としてEUから求められている傘下のTSB銀行の新規株式公開(IPO)を6月中に実施すると正式発表した。 金融危機で資金繰りが悪化し、2008年に英政府から

伊中堅銀ポポラーレ・ヴィチェンツァ、地銀エトルリア買収へ

伊中堅銀行のバンカ・ポポラーレ・ディ・ヴィチェンツァは5月29日、中部トスカーナ地方の地銀バンカ・エトルリアを買収すると発表した。バンカ・エトルリア取締役会の同意を取り付けた上で、株式公開買い付け(TOB)を実施する。全

ギリシャで5年ぶりの新規上場か、再可エネ企業が計画

ギリシャのコングロマリット(複合企業)エラクトーは、再生可能エネルギー部門アネモスをアテネ証券取引所の第1部に上場する計画だ。アネモスが5月30日、ロイター通信に明らかにした。ギリシャでの新規上場は2009年7月以来で、

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