2013/10/30

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ブルガリア中銀、造幣事業を仏企業と合弁化

この記事の要約

ブルガリア中央銀行は、赤字が続く中銀造幣所の再建に乗り出す。造幣国際大手の仏フランソワ=シャルル・オーベルチュール社に資本の70%を譲渡したうえで、造幣事業を合弁化する。稼働率を引き上げることで、年間120万レフの赤字か […]

ブルガリア中央銀行は、赤字が続く中銀造幣所の再建に乗り出す。造幣国際大手の仏フランソワ=シャルル・オーベルチュール社に資本の70%を譲渡したうえで、造幣事業を合弁化する。稼働率を引き上げることで、年間120万レフの赤字からの脱却を目指すとしている。

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オーベルチュールが6月に発表したプレスリリースによると、合弁会社設立に向けて同社は4,440万レフで出資比率70%を取得する一方、中銀は土地・機械の提供という形で30%を出資する。

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ブルガリア中銀のイスクロフ総裁は、17日の議会予算委員会で再建計画について説明を行い、新造幣所が国債などの重要証書の印刷は行わないことや、過去にロシアなどに造幣を外注した経験もあるため、外資が大株主となることへの懸念はないことを強調した。

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世界70カ国の通貨製造を受託するオーベルチュールは、ブルガリアでの合弁提携を今後の事業拡大のけん引力と位置付けている。新造幣所は外国通貨の受託製造も計画しており、年間印刷量が現状に比べ大幅に増加すると見られる。

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イスクロフ総裁は同日、造幣所の赤字の根源となっている現行の2レフ紙幣を廃止し硬貨に切り替えることも明らかにした。

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