医療品

小売業界、売上の伸び鈍く 個人消費の重心移動など背景に

ドイツの小売業界が低迷している。マクロ経済の枠組み条件は良好なものの、業界売上の伸びは鈍く、昨年はインフレ率を下回った。天候など一過性の要因のほか、消費者を取り巻く環境や消費構造の変化が背景にあるようだ。 \ 独小売業中 […]

Stada Arzneimittel AG―売上で初の20億ユーロ突破―

後発医薬品大手の独Stada(バート・フィルベル)は22日、売上高が昨年、初めて20億ユーロの大台に乗ったと発表した。東欧・旧ソ連諸国、アジア・太平洋事業と自社ブランド品事業が好調で、全体が押し上げられたとしている。20

McKesson―独同業Celesioに再度TOB―

医薬品卸大手の米McKessonは23日、独同業のCelesioに対する2度目の株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。前回はTOBの成立条件を満たさず失敗したが、今回は条件を付けていないうえ、すでに75%以上を確保し

Fresenius―病院買収の規模縮小へ、当局の懸念受け―

総合医療大手の独Fresenius(バート・ホームブルク)は13日、独医療機関2位のRhoen-Klinikumが運営する病院の大半を譲り受ける計画について規模を縮小すると発表した。地域によって寡占が進むことを連邦カルテ

NY市場上場の独企業が3社に減少、シーメンスの上場廃止で

電機大手の独シーメンスは28日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)への上場を廃止すると発表した。上場を続けるメリットがないと判断したためで、4月末に上場廃止を申請する。これにより、同市場に上場するドイツ企業はドイツ銀行、

医療検査機器のシスメックス、トルコ現地法人を設立

臨床検査機器や検査薬を製造するシスメックスは21日、トルコ・イスタンブールに現地法人を設立したと発表した。医療需要が拡大する同国で販売・サービス体制を強化し、事業の成長を図る。 \ 現地法人の名称はシスメックス・ターキー

13年インフレ率1.5%に下落、1%台は3年ぶり

ドイツ連邦統計局が16日発表した2013年の消費者物価指数は前年比の上昇率(インフレ率)が1.5%増となり、3年ぶりに1%台へと落ち込んだ。10年から12年にかけて物価を押し上げてきたエネルギー価格の上昇率が1.4%にと

サノフィとフラウンホーファーが抗生物質共同開発へ

製薬大手の仏サノフィと独フラウンホーファー分子生物学・応用生態学研究所(IME)は15日、抗生物質などの共同研究センターを設立すると発表した。抗生物質をめぐっては耐性菌が増え、新たな製品の開発が緊急課題となっており、両者

11月製造業売上が大幅増加

ドイツ連邦統計局が10日発表した2013年11月の製造業売上指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比3.0%増となり、3カ月ぶりに拡大へと転じた。自動車と機械産業が好調で、全体が強く押し上げられた格好。地域別で

新薬の3件に1件がバイオ医薬品に

製薬業界でバイオ医薬品の重要性が高まっている。研究開発型製薬工業会(VFA)加盟企業が2013年に進めていた薬効成分プロジェクトに占めるバイオ医薬品の割合は31%に上り、2005年(12%)の2.5倍に拡大した。世界のブ

McKesson―独CelesioのTOBに失敗―

医薬品卸大手の米McKessonは13日、独同業Celesioに対する株式公開買い付け(TOB)に失敗したと発表した。TOBの成立条件とした75%以上の株式確保を実現できなかったためで、Celesioは今後も複合企業Ha

Novartis AG―米Merckと事業交換か―

スイスの製薬大手Novartis(バーゼル)が米競合Merckとの事業交換に向けて協議しているもようだ。ブルームバーグ通信などが報じたもので、放出する事業の価値はそれぞれ約50億ドルに上るという。 \ メディア報道による

Apogenix GmbH―脳腫瘍治療薬の第2相試験に成功―

投資会社Dievini傘下の独バイオ企業Apogenix(ハイデルベルク)は13日、脳腫瘍の一種である膠芽腫の治療薬で第2相臨床試験(フェーズ2)が成功裏に終了したと発表した。第3相臨床試験(フェーズ3)を単独で実施する

Qiagen

ドイツ最大のバイオ企業Qiagenは13日、米同業Exosome Diagnosticsと提携すると発表した。がんと関連のある遺伝子の異変を検査する血液テストを共同開発する。Qiagenは米食品医薬品局(FAD)への販売

ノバルティス、米メルクと事業交換か

スイス製薬大手ノバルティスが米同業メルク(Merck & Co)と事業交換に向けて協議しているもようだ。ブルームバーグなどが報じたもので、放出する事業の価値はそれぞれ約50億ドルに上るという。 報道によると、ノ

Bayer AG―同業AlgetaへのTOB条件引き上げ―

製薬大手の独Bayerは12月19日、ノルウェーの同業Algetaに対する株式公開買い付け(TOB)の条件を引き上げたと発表した。Algetaの経営陣は同提案を支持しており、株主に対し受け入れを呼びかけた。 \ Baye

製薬工程の社員をエイズ理由で解雇、最高裁が差し戻し

HIV(エイズウイルス)への感染を理由に製薬会社の社員が解雇された訴訟で、第1審と第2審がともに解雇を妥当とする判決を下したことはすでに本コラムでお伝えした(2011年8月10日号、2012年1月18日号)。この係争で最

製薬大手リヒター、メキシコで同業買収

ハンガリーの製薬大手ゲデオン・リヒターは12月19日、米DNAファーマシューティカルズからメキシコ子会社の株式70%を取得することで合意したと発表した。買収に伴い社名をゲデオン・リヒター・メヒコに改め、メキシコ市場に本格

小売売上が大幅増加、11月は前年同月比+2.6%に

ドイツ連邦統計局が7日発表した2013年11月の小売売上指数は前年同月を名目で2.6%上回り、物価を加味した実質でも1.6%増加した。営業日数は13年11月も12年11月もともに26日で変わらず。営業日数と季節要因を加味

英製薬大手グラクソ、インド子会社への出資拡大

英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は12月16日、インド子会社グラクソ・スミスクライン・ファーマシューティカルズへの出資を拡大すると発表した。株式公開買付け(TOB)を通じて株式を買い増し、出資比率を現在の50

アストラゼネカ、糖尿病治療薬の合弁会社を完全子会社に

欧州製薬大手アストラゼネカ(英・スウェーデン資本)は12月19日、米ブリストル・マイヤーズ・スクイブと設立した糖尿病治療薬の合弁会社を完全子会社化すると発表した。ブリストル・マイヤーズが保有する株式50%を最大41億米ド

衛生用品ヒジェニカ、独同業を買収

ポーランドの衛生用品メーカー、ヒジェニカ(Hygienika)は、ドイツ語圏でベビー用衛生用品を販売するポーパイズ・ドイチュラントを買収する。ポーパイズ製品の製造を一手に引き受けるとともに、西欧市場での事業拡大を狙う。9

Formycon AG―投資会社にライセンス供与―

バイオシミラーの開発を専門に手がける独Formycon(マルティンスリート)は12日、投資会社Santo Holdingとライセンス契約を結んだと発表した。Formyconが開発中のバイオシミラーの世界独占ライセンスをS

Zellbios―投資会社DPEが買収―

ルクセンブルクに本社を置く独伊系の原薬メーカーZellbiosを投資会社DPE Deutsche Private Equityが投資会社Ergon Capital Partnersから買収した。『フランクフルター・アルゲ

Evotec

バイオ医薬品開発の独Evotecは13日、2013年の売上高見通しをこれまでの9,000万~1億ユーロから8,400万~8,600万ユーロに引き下げた。同社からライセンスを取得してJohnson & Johns

独化学業界、14年は生産成長率2%見込む

独化学工業会(VCI)は12日、独業界(製薬を含む)の2014年生産高が前年比2.0%増となり、2年連続で拡大するとの見通しを発表した。国内需要の増加と欧州経済の回復が追い風となる。出荷価格が0.5%減となるため、業界売

GMジャガイモの栽培認可は無効=欧州一般裁

欧州司法裁判所の一般裁判所は13日、独化学大手BASFが開発した遺伝子組み換え(GM)ジャガイモ「アムフローラ」の欧州連合(EU)内での栽培、販売を認可した欧州委員会の決定について、手続きに不備があるとして無効とする判決

ハンガリー製薬大手エギス、政府と戦略提携協定を締結

ハンガリー製薬大手エギスは2日、ハンガリー政府と戦略的パートナーシップ協定を締結したと発表した。また、医薬原体(API)の研究開発(R&D)拠点を開設したことも明らかにした。 \ 政府は、戦略的産業分野で重要な

DHLが無人ヘリ宅配テスト実施

ドイツポストの小包配達子会社DHLは9日、小型無人ヘリコプターで荷物を輸送するテストを実施した。競合の米UPSとネット通販大手の米アマゾンも無人ヘリを用いた宅配サービスの準備を進めており、宅配の新たな分野が開拓されそうだ

Bayer AG―Novartisの動物薬事業買収か―

製薬大手の独Bayer(レバークーゼン)がスイスの競合Novartisから動物薬子会社Novartis Animal Healthを買収することを検討しているもようだ。金融筋の情報としてロイター通信が3日報じたもので、B

フレゼニウスの病院買収計画、独禁当局が本格審査へ

独連邦カルテル庁は11月27日、独病院2位のRhoen-Klinikumが運営する病院の大半を総合医療大手のフレゼニウスが譲り受ける計画について本格的な審査を実施すると発表した。フレゼニウスが傘下に独最大手病院Helio

バイエル、ノルウェー製薬会社に買収提案

ノルウェーの製薬会社アルジェタは11月26日、独製薬大手バイエルから株式公開買い付け(TOB)を通じた買収提案を受けていることを明らかにした。協議は初期段階にあり、買収が実現するかは現時点で定かでないとしている。 \ バ

Bayer AG―ノルウェー同業AlgetaにTOB―

製薬大手の独Bayerがノルウェーの同業Algetaを買収する意向だ。Algetaが26日付のプレスリリースで明らかにしたもので、Algetaに対し株式公開買い付け(TOB)の暫定提案を行った。Algetaによると、協議

Koninklijke DSM N.V.―医薬品受託生産事業を合弁化―

化学大手の蘭DSM(ヘールレン)は19日、医薬品受託生産事業を米投資会社JLLとの合弁会社に移管すると発表した。同事業は収益力が弱く、DSMは新会社への出資比率を50%未満とすることで、財務負担を軽減する意向だ。同社は収

Merck KGaA―がん治療薬開発で中国企業と提携―

製薬大手の独Merck(ダルムシュタット)は13日、中国のバイオ企業BeiGeneとがん治療薬の開発・販売で提携すると発表した。Merckは開発リスクの削減と新薬の確保に向けて提携を強化する戦略を打ち出しており、BeiG

Merck KGaA―中国に医薬品工場、17年生産開始―

製薬大手の独Merck(ダルムシュタット)は15日、中国に医薬品工場を建設すると発表した。急速に成長する現地市場で競争力を強化する狙い。同社は業績拡大に向けて新興国事業の強化戦略を打ち出している。 \ 8,000万ユーロ

独製薬大手シュターダ、1-9月は増収増益

独後発医薬品(ジェネリック薬)大手のシュターダが13日発表した2013年1-9月期決算の最終利益は9,020万ユーロとなり、前年同期比で32%増加した。東欧・旧ソ連邦諸国(CIS)とアジア太平洋事業が好調だったことが大き

ハンガリー製薬大手エージス、10%増益

ハンガリーの製薬大手エージスが12日発表した2013年9月期連結決算(10-9月、国際会計基準、未監査)は、純益が前期比10.2%増の204億1,200万フォリントに拡大した。 \ 売上高は2.2%増の1,357億2,4

独鉱工業の実物投資、12年は3.2%増加

ドイツ連邦統計局が19日発表した同国鉱工業の2012年の実物投資額は570億ユーロで、前年から3.2%増加した。投資額が最も大きいのは自動車・自動車部品で136億300万ユーロを記録。2位の機械(62億9,400万ユーロ

シャイアー、米バイロファーマを買収

アイルランド製薬大手のシャイアーは11日、米同業バイロファーマを42億ドルで買収することで合意したと発表した。希少病治療薬部門の強化が狙いで、同社にとって過去最大の買収となる。 \ シャイアーはバイロファーマを1株当たり

9月製造業売上0.8%減少、自動車が足かせに

ドイツ連邦統計局が8日発表した2013年9月の独製造業売上指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比0.8%減となり、2カ月ぶりに後退した。自動車・自動車部品が振るわず、足を強く引っ張った格好。地域別では国内とユ

Merz GmbH & Co. KGaA―美容皮膚製品製造のAnteisを買収―

独製薬大手のMerz(フランクフルト)は8日、美容皮膚科用の医薬品を製造するスイス企業Anteisを吸収合併すると発表した。Merzは主力のアルツハイマー治療薬「Memantine」の特許が今後、世界各国で失効していくこ

Novartis AG―輸血検査薬事業を売却―

スイスの製薬大手Novartis(バーゼル)は11日、輸血検査薬事業をスペインの同業Grifolsに売却すると発表した。経営資源を中核事業に絞り込む戦略の一環。取引金額は16億7,500万ドル。売却手続きは当局の審査を経

Merck Serono―「新薬・ゾロ新を年1件発売が目標」―

独Merckの製薬部門Merck Seronoは2018年以降、新薬ないし改良型医薬品(ゾロ新)を少なくとも年1件、市場投入する目標だ。手持ちの開発パイプラインだけでは目標達成が難しいため、買収や提携で不足を補っていく。