ドイツ経済ニュース

カルテル摘発が増加、捜査体制の強化など奏功

ドイツ連邦カルテル庁が近年、カルテル捜査を強化している。摘発件数の増加とともに罰金総額も拡大しており、今月10日にはメガネレンズ大手5社や業界団体などに対し総額1億1,500万ユーロの課徴金支払いを命じた。昨年12月にも […]

「貯蓄銀CD機利用で競合締め出しは不当」=高裁

現金自動払出機(キャッシュディスペンサー:CD)の利用拒否をめぐる係争でミュンヘン高等裁判所はこのほど、貯蓄銀行が自行のCD機を他行の顧客に利用できなくするのは違法だとの判決を示した(訴訟番号:U(K) 1607/10)

中小企業向け技術革新支援が大きな効果

全国に先駆けてバーデン・ヴュルテンベルク州(BW)が2年前に創設した技術革新支援制度が大きな成果を上げている。同制度は自前で研究・開発資金を捻出できない中小企業に最大7,500ユーロを交付するもので、「学術研究」とは無縁

経済性を理由とする社用車貸与の取り消し規定は無効

社員に社用車を貸与する企業はその条件を早急に点検したほうがよさそうだ。雇用問題の最高裁である連邦労働裁判所(BAG)が労働契約の就業規則に定められた社用車貸与の取り消し条項を無効とする判決(訴訟番号:9 AZR 113/

「景気回復加速」を独商工会議所が宣言

独商工会議所連合会(DIHK)は16日、会員企業2万2,000社を対象に4~5月に実施した「初夏アンケート調査」の結果を発表した。それによると、ドイツ経済は世界経済の回復とユーロ安を追い風に勢いを大幅に取り戻しており、ア

オペルへの融資保証を連邦政府が拒否

ドイツのブリューデルレ連邦経済相(自由民主党=FDP)は9日、米GMの独子会社オペルが申請していた総額11億ユーロの融資保証申請を却下した。同日開かれた連邦政府傘下のドイツ経済基金・企業融資管理委員会で意見がまとまらなか

EUレベルの空売り規制案、独仏首脳が欧州委に督促

ドイツのメルケル首相とフランスのサルコジ大統領は欧州連合(EU)欧州委員会のバローゾ委員長に8日付で連名の書簡を送り、EUレベルの金融市場規制案を早急に作成するよう促した。ギリシャなど財政悪化国の国債などを対象とした投機

欧州中銀が金利据え置き、国債買い取りなど継続

欧州中央銀行(ECB)は10日にフランクフルトで開いた定例政策理事会で、ユーロ圏16カ国に適用される最重要政策金利を現行の年1.0%に据え置くことを決めた。金利据え置きは13カ月連続となる。一方、トリシェ総裁は金融市場へ

銀行業界ベア1.6%で妥結

ドイツの民間銀行と州立銀行を対象とした新しい労使協定が10日、成立した。金融危機で業績が悪化した銀行があることを踏まえサービス労組のVerdiが具体的なベア要求を掲げず交渉に臨んだこともあり、話し合いは比較的順調に推移。

製造業売上、4月は前月比1.2%増に

連邦統計局が9日発表した2010年4月の独製造業売上は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比1.2%増(暫定値)となり、2カ月連続で拡大した。国外売上が3.5%増加、特にユーロ圏は3.9%増と伸び率が大きかった。ユ

製造業従事者3.7%減少

連邦統計局が15日発表したドイツの2010年4月末時点の製造業従事者数は490万87000人(雇用規模50人以上の企業が対象)で、前年同日を3.7%下回った。経済金融危機を受け非正規社員を中心に人員削減が進んだことが反映

Gildemeister AG―安定大株主を模索、最適は森精機―

工作機械大手の独Gildemeister(ビーレフェルト)が安定的な大株主を模索している。同社のリューディガー・カピッツア社長は11日付『ハンデルスブラット』紙掲載のインタビュー記事で安定的な大株主は同社にとって好ましい

SMS GmbH―09年受注半分以下に―

金属製造・加工機械大手のSMS(デュッセルドルフ)が9日発表した2009年12月通期の新規受注高は23億4,100万ユーロで、前年の52億8,800万ユーロから56%減少した。経済危機の直撃を受けた格好。経営陣によると、

Carl Zeiss Meditec AG―成長戦略を10月から開始―

Carl Zeissの医療機器子会社Carl Zeiss Meditec(イエナ)が業績向上に向けたプログラムを10月から開始する。市場を上回る売上成長を実現し、現在12%程度の売上高営業利益率(EBITベース)も中期的

Volkswagen AG―中国10番目の工場を仏山に建設―

自動車大手の独Volkswagen(VW、ヴォルフスブルク)と中国の提携企業FAW-Volkswagenは9日、広東省仏山市に新工場を建設する契約に調印した。VWが同国に工場を設置するのはこれで10カ所目。中国の自動車市

Daimler AG―Smartの電気自動車を米国投入へ―

自動車大手の独Daimler(シュツットガルト)は10月から超小型車ブランドSmartの電気自動車(EV)を米国市場に投入する。まずは250台を一部の顧客に提供し、都市部の道路や高速道路などで実用走行試験を実施する。本格

K+S AG―園芸用品子会社売却へ―

肥料大手の独K+S(カッセル)は9日、園芸用品を製造する子会社COMPOの放出方針を明らかにした。中核事業のカリ・マグネシウム製品と塩に経営資源を集中する戦略の一環で、すでに投資銀行Goldman Sachsに対し売却先

Messer Group GmbH―2015年までに売上10億ユーロへ―

工業ガス大手の独Messer(ズルツバッハ)は2015年までに、売上高を昨年の7億9,700万ユーロから10億ユーロへと引き上げる計画だ。08年に再開したドイツ事業と、大幅な成長が見込めるアジア事業を両輪にして実現する考

Evonik Industries AG―上海で貴金属触媒の生産開始―

化学大手の独Evonik(エッセン)は9日、上海に建設した貴金属担持型粉末触媒工場の操業を開始した。同国の顧客に直接製品を供給するとともに、納品期間を大幅に短縮。拡大する現地需要を積極的に取り込んでいく。 \ 貴金属担持

Bilfinger Berger AG―印・トルコで買収検討―

建設大手の独Bilfinger Berger(マンハイム)がサービス部門で買収を検討している。すでに買収候補を選定する専門チームを立ち上げており、インドとトルコには調査員を派遣した。産業向けサービス子会社Bilfinge

Loyalty Partner GmbH―印ポイントカード企業を買収―

ポイントカードPaybackを運営する独Loyalty Partner(ミュンヘン)がインドの同業I-Mintを買収する。印小売市場が急速に成長していることを踏まえ、ポイントカードの将来性も高いと判断した。 \ Loya

Hochtief

独建設最大手Hochtiefのヘルベルト・リュトケストラートケッター社長は10日、インフラ運営子会社Hochtief Concessionsの株式公開(IPO)が早くても2011年になるとの見通しを示した。現在は経済危機

RWE

エネルギー大手の独RWEは今後、石炭発電所の建設を新たに計画しない意向だ。レオンハルト・ビルンバウム取締役(戦略担当)が15日付『ベルリナー・ツァイトゥング』紙に対し明らかにした。石炭発電への風当たりが強く、採算の取れる

Bayer

製薬大手の独Bayerは14日、非小細胞肺がんを対象とした同社の抗がん剤「Nexavar」の第3相臨床試験で延命効果が確認できなかったと発表した。同剤は将来性の高い医薬品と期待されており、すでに肝細胞がんと腎細胞がんでは

ハイキングの意外なリスク

春から秋にかけてはハイキングの最高のシーズンである。地図や雨具をリュックに詰め森や草原、岩場を歩けば、心は弾み幸せな気分に包まれる。しかし、どんなに登山道が整備されても山には思わぬ危険が多いことに変わりはなく、緊張感も忘

外交官の交通違反、1台当たり年3回

国を代表する外交官。エリート中のエリートである彼らは使命感に燃えた品行方正な紳士というのが一般的なイメージだろう。だが、こと自動車の運転に関してはマナーがあまり良くないようである。 \ 各国の大使館がひしめくベルリンの州

独ソフト会社、著作権侵害でサムスンを提訴

業務用プリンターの出力を最適化する制御ソフトの著作権が侵害されたとして、ソフトを開発した独CCP Systems AG(シュツットガルト、社員20名)が韓国のサムスン電子をミュンヘン地方裁判所に提訴した。サムスンが製造す

太陽電池製造装置業界に再編近づく

ドイツの太陽電池製造装置メーカーの多くが業界再編とアジアへの生産移管が今後進むと予想している。ヴィースバーデン・ビジネススクールが金融投資会社Ventizzの依頼を受け業界22社を対象に実施したアンケート調査で分かった。

太陽熱設備メーカー、助成の一部凍結で苦境に

太陽熱を利用する暖房や給湯設備の製造業者が政府の助成凍結措置を受け苦境に立たされている。独ソーラー業界連盟(BSW)によると、5月だけでも太陽熱設備業界の需要は約3分の1減少したという。一方、太陽光発電(PV)設備業界は

レーザー機械業界、09年受注は4割減

ドイツ機械工業連盟(VDMA)のレーザー機械・レーザーシステム部会が8日発表した2009年のレーザー機械受注高は前年比47%減の3億8,530万ユーロと激減した。景気悪化による顧客企業の投資凍結が響いた。ただ、09年10

民間向け無人航空機をDLRが開発

ドイツ航空宇宙センター(DLR)が民間利用を想定した完全自律飛行型の無人航空機(UAV)の開発を進めている。「プロメテウス(Prometheus)」と名付けられた同UAVは全幅3メートル、重量25キログラムで、最大8キロ

3輪EVメーカーのスマイルズ、大幅増収を見込む

3輪電気自動車(EV)を製造するスマイルズ(Smiles、ヴュルツブルク近郊アウプ)が大幅増収を見込んでいる。ドイツ政府がEVの普及台数を2020年までに100万台とする目標を掲げていることが背景にある。10日付『フラン

メガネレンズ5社のカルテルで課徴金

ドイツ連邦カルテル庁は10日、メガネレンズ大手5社が独市場で違法なカルテルを結んでいたとして、5社とその社員7人、および業界団体ZVA(メガネレンズ中央連盟)に対し総額1億1,500万ユーロの課徴金支払いを命じると発表し

独コーヒー豆カルテルで課徴金3,000万ユーロ

ドイツ連邦カルテル庁は9日、同国のコーヒー豆メーカー9社が業務用コーヒーの分野で違法な価格カルテルを結んでいたとして、最初に通報したAlois Dallmayr Kaffee oHGを除く8社と業界団体DKV、およびこれ

公的健保の薬剤費支出膨らむ

国内最大の公的健保組合Barmer/GEKはこのほど、2009年の薬剤費支出が約37億ユーロとなり、前年から6%増加したと発表した。特にがん、リューマチ、多発性硬化症向けの支出は最大で25%も膨らんでおり、止めどなく続く

公的健保3組合が倒産の危機に

ドイツの公的健康保険3組合が倒産の危機に直面している。保険料収入の効率的な利用と保険財政の安定化を狙って健康基金(Gesundheitsfonds)が2009年1月に創設されて以来初めて。健保関係者の間には倒産の波がさら

欧州で住宅探しが簡単な都市、1位はライプチヒ

手ごろな価格の良い住宅が欧州で最も簡単に見つかる都市は独ザクセン州のライプチヒ――。欧州委員会の依頼でギャラップ社が欧州連合(EU)加盟国にクロアチア、トルコを加えた29カ国の計75都市の市民を対象に実施したアンケート調

少額横領の店員が逆転勝訴、解雇無効に=最高裁

1.3ユーロの横領を理由に即時解雇された大手スーパーKaiser’s Tengelmannの店員が起こしていた裁判の第2審判決を本誌は2009年3月4日号で取り上げた。このときは解雇妥当の判決が下されたが、原

戦後最大の財政再建へ、2014年までに800億ユーロ圧縮 その1

ドイツ政府は6~7日にかけての集中閣議で2011年から再開する連邦(国)財政再建の基本案をまとめ上げた。2014年までに財政収支改善で戦後最大の800億ユーロ超を達成する方針。主に税優遇措置の廃止や社会保障費の切り詰めを

ドイツの産業立地評価が上昇=E&Y調査

ドイツの産業立地条件に対する評価が高まっている。監査法人アーンスト・アンド・ヤング(E&Y)が2~3月にかけて国際的に活動する国外企業の経営者814人を対象に実施したアンケート調査によると、同国を最も魅力的な投

輸出の大幅拡大続く、4月は19%増に

ドイツ連邦統計局が8日発表した2010年4月の輸出高は前年同月比19.2%増の753億ユーロとなり、前月(同23.3%増)に引き続き大幅に拡大した。アジアなどの新興国の経済回復がけん引車となっており、ドイツ経済は外需主導

製造業受注の回復続く、4月は2.8%増に

ドイツ連邦経済省が7日発表した2010年4月の製造業受注指数は前月比で実質2.8%増となり、3月(同5.1%増=修正値=)に引き続き大幅に上昇した。製造業受注は今年に入ってほぼ一貫して急速に改善しており、経済省は「メーカ

次期大統領はニーダーザクセン州ヴォルフ首相=与党合意

独与党のキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)と自由民主党(FDP)の3党は3日、次期大統領候補にニーダーザクセン州のクリスチャン・ヴルフ首相(CDU、50歳)を擁立することで合意した。野党も対抗候補を打ち立てるもの

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