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2010/8/11

総合 - ドイツ経済ニュース

欧州中銀が金利据え置き

この記事の要約

欧州中央銀行(ECB)は5日にフランクフルトで開いた定例政策理事会で、ユーロ圏16カ国に適用される最重要政策金利を現行の年1.0%に据え置くことを決めた。金利据え置きは15カ月連続。トリシェ総裁は景気動向について従来と比 […]

欧州中央銀行(ECB)は5日にフランクフルトで開いた定例政策理事会で、ユーロ圏16カ国に適用される最重要政策金利を現行の年1.0%に据え置くことを決めた。金利据え置きは15カ月連続。トリシェ総裁は景気動向について従来と比べて楽観的な見方を示したものの、なお「不透明感」があるとしており、ECBは当面、超低金利政策を継続して様子を見守る構えだ。

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ユーロ圏ではギリシャに端を発した信用不安が沈静化に向かい、金融市場の混乱も緩和されつつある。トリシェ総裁は理事会後の記者会見で、「状況は明らかに以前より良い」と指摘。4-6月期と7-9月期の経済指標は予想を上回るとの見通しを示した。

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ただトリシェ総裁は、特に好調と予想される4-6月期と比べて、下期の景気回復は「はるかにダイナミックさに欠ける」として、経済成長は穏やかな水準にとどまるとの見方を表明。現在の景気環境について、従来の「極めて不透明」という表現から「不透明だ」と警戒のトーンを落としながらも、「勝利宣言はしない。慎重なままだ」と述べ、引き続き動向を注意深く見守る姿勢を示した。

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