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2010/8/11

経済産業情報

7月の乗用車新車登録30%減に

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した2010年7月の乗用車新車登録台数は23万7,428台で、前年同月から30.2%落ち込んだ。減少は8カ月連続。これまで同様、昨年実施された新車買い替え補助金の反動が大きく、同補助金 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した2010年7月の乗用車新車登録台数は23万7,428台で、前年同月から30.2%落ち込んだ。減少は8カ月連続。これまで同様、昨年実施された新車買い替え補助金の反動が大きく、同補助金の恩恵が特に大きかった超小型部門では減少幅が50%を超えた。

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販売が増えたブランドは昨年振るわなかったポルシェ(14.3%増の2,346台)、メルセデス(8.1%増の2万4,394台)、BMW/Mini(3.7%増の2万3,394台)など6つのみで、残りはすべて減少した。大衆車ブランドはフォルクスワーゲン(VW)が33.9%減の4万4,936台、オペルが43.5%減の1万8,531台、フォードが38.6%減の1万7,261台と落ち込みが激しく、フィアットは51.1%減の6,776台と半分以下に縮小している。

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日本車の実績はトヨタ/レクサスが46.7%減の6,527台、日産/インフィニティが20.3%減の5,571台、マツダが28.0%減の3,270台、スズキが59.4%減の2,259台、ホンダが48.2%減の1,659台、三菱が28.6%減の1,631台、スバルが50.1%減の376台、ダイハツが68.0%減の350台。

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新車に占める自家用車の割合は46.4%で、前年同月の67.2%から20.8ポイント低下した。新車補助金の支給対象がマイカーに限られていたため、昨年はその需要が大幅に押し上げられていた。

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独自動車工業会(VDA)の同日の発表によると、乗用車新車登録に占めるディーゼル車の割合は43%強となり、前年同月の30%未満から大幅に増えた。

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一方、乗用車の7月の輸出台数は前年同月比6%増の31万2,400と拡大したものの、増加幅は1-7期の39%を大きく下回った。国外からの受注の伸び率も14%と、1-7月期(26%)に比べ低い。

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