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2010/8/11

経済産業情報

IFAが大きく成長の見通し、3Dテレビに高い関心

この記事の要約

今年で50回目を迎える世界最大のコンシューマー・エレクトロニクス展IFAベルリンショー(開催日9月3~8日)がこれまでにない規模に拡大しそうだ。IFA会場のベルリン見本市会社によると、発表予定の新製品の件数がこれまでで最 […]

今年で50回目を迎える世界最大のコンシューマー・エレクトロニクス展IFAベルリンショー(開催日9月3~8日)がこれまでにない規模に拡大しそうだ。IFA会場のベルリン見本市会社によると、発表予定の新製品の件数がこれまでで最高となったほか、展示スペースが開催1カ月を前に全て予約でふさがった。景気回復が追い風となっており、主催者のgfuは出展者数・展示面積でともに2ケタ台の成長を見込んでいる。

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今年のIFAでは「高精細テレビ(HDTV)」「3Dテレビ」「ホームネットワーク(家庭内LAN)」「テレビとインターネットの融合」「携帯メディア利用」に関心が集まっている。なかでも注目を集めているのは3Dテレビだ。

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独情報通信業界連盟(Bitkom)が5日発表した調査レポートによると、3Dテレビの購入を検討している14歳以上のドイツ人は6人に1人に上った。購入は予定していないものの関心はあるとした人も3人に1人いる。今年3月の国内市場投入からこれまでに販売された3Dテレビの数は2万6,000台で、Bitkomは年内に10万台に達すると予想している。

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gfuが実施したアンケートでもほぼ同様の結果が出ており、3年以内に購入予定と回答したドイツ人は5人に2人に上った。3人に1人は「新しいテレビを購入したばかりのため、すぐには買い替えられない」と答えており、「購入予定がない」は必ずしも「関心がない」ではないことが分かる。

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ソニーやパナソニックなど日本のメーカーは相次いで3Dテレビを市場投入し、「3Dテレビ元年」として意気込みをみせている。ただ、通常のテレビに比べて価格が大幅に高いうえ、対応するコンテンツも少ないため、本格普及はしばらく先になりそうだ。

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