電気通信大手のDeutsche Telekom(ボン)が5日発表した2010年6月中間決算の最終損益は12億4,200万ユーロの黒字で、前年同期の赤字(6億300万ユーロ)から大きく改善した。前年同期は英携帯電話サービス部門で多額の評価損を計上していた。
\本業のもうけを示す営業利益(EBITDA、特別要因調整済みベース)は1.7%減の99億200万ユーロとやや後退した。固定電話事業の低迷や、英移動通信子会社T-Mobile UKがFrance Telecomの英子会社(Orange UK)と合併し連結対象から外されたことが影響。売上高も2.5%減の313億4,300万ユーロに落ち込んだ。
\4-6月期(第2四半期)決算の売上高は4.4%減の155億3,100万ユーロ、EBITDAは4.7%減の50億1,200万ユーロだった。
\本拠地ドイツの4-6月期売上高は62億ユーロで、ほぼ前年同期並みを確保した。固定電話部門は2.9%減の45億ユーロに後退したものの、減少幅は08年以来最も低い水準にとどまっている。携帯電話部門はモバイルデータ通信の人気がけん引し5.5%増の20億5,400万ユーロに拡大した。
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