欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2010/8/11

企業情報

Jack Wolfskin―投資会社が売却先模索か―

この記事の要約

アウトドア用品大手の独Jack Wolfskin(イドシュタイン)を、同社を保有する投資会社2社が売却するもようだ。ブルームバーグ通信が報じたもので、スポーツ用品大手のAdidasが最も有力な売却先候補と目されている。関 […]

アウトドア用品大手の独Jack Wolfskin(イドシュタイン)を、同社を保有する投資会社2社が売却するもようだ。ブルームバーグ通信が報じたもので、スポーツ用品大手のAdidasが最も有力な売却先候補と目されている。関係各社はコメントを控えている。

\

Jack Wolfskinは現在、投資会社Quadriga CapitalとBarclays Private Equityの傘下にある。同通信によると、親会社2社は売却先候補の模索を投資銀行Morgan Stanleyに委託したという。

\

アウトドア市場は急速に成長しており、Jack Wolfskinの2009年売上高は前年比22%増の2億5,100万ユーロと大幅に拡大した。このため、買収に関心を示す企業は多いとみられる。

\

Adidasは05年、それまで軽視してきたアウトドア事業の強化に乗り出した。2015年までに同分野の最大手企業となることを目標としている。ヘルベルト・ハイナー社長は3月、ロイター通信に対し「買収を行うとすればアウトドア分野を最優先する」との立場を表明しており、Jack Wolfskinは格好の標的となりそうだ。

\