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2010/8/11

企業情報

Phoenix Solar AG―米国進出―

この記事の要約

太陽光発電パークのプロジェクト・運営会社Phoenix Solar(ズルツェモース)が将来性の高い米国市場に進出する。9月1日付で現地法人を設立。売上高に占める同国の割合を2013年までに20%へと引き上げていく。同社の […]

太陽光発電パークのプロジェクト・運営会社Phoenix Solar(ズルツェモース)が将来性の高い米国市場に進出する。9月1日付で現地法人を設立。売上高に占める同国の割合を2013年までに20%へと引き上げていく。同社のアンドレアス・ヘーネス社長が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に対し明らかにした。

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現地法人はカリフォルニア州サンラモンに設置。まずはプロジェクト事業に着手し、2~3年後には太陽光発電設備や部品の卸売事業にも乗り出す。売り上げを確保するのは2011年からになる見通し。米国事業に必要な資金は7月の増資(2,140万ユーロ)で調達した。

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カリフォルニアに拠点を構えるのは米国の太陽光発電市場の54%を占める最大の州であるためだ。Phoenix Solarは同州を中心に市場を開拓し、南西部の州や東海岸地方にも手を広げていく。

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同社は売上高を09年の4億7,300万ユーロから13年には3倍の15億ユーロに拡大、米国ではその2割に当たる3億ユーロを獲得する意向だ。一方、ドイツ市場は今年で頭打ちとなる見通しのため、売り上げに占める割合が60%から35%に低下するとみている。

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