ドイツ連邦統計局は12月29日、2011年の消費者物価指数は前年比の上昇率(インフレ率)が2.3%になるとの見通しを明らかにした。暖房用と自動車燃料が全体を強く押し上げた格好。欧州中央銀行(ECB)が警戒水準とする2%を下回った月はなかった。
\インフレ率は9月の2.6%(前年同月比)をピークに下落傾向にあり、12月は同2.1%まで下がった。景気が世界的に減速しているため、今後は1%台まで低下すると予想されている。
\12月の前月比の物価変動率は実質ベースでプラス0.7%と大きく上昇した。季節がら旅行・宿泊料金が大幅に上がったことが背景にある。
\欧州連合(EU)基準の物価上昇率は2011年通期が2.5%。12月は前年同月比が2.4%、前月比が0.8%。
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