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2012/1/4

総合 - ドイツ経済ニュース

省エネ性能表示、義務対象の製品を拡大へ

この記事の要約

ドイツ政府は12月下旬の閣議で、エネルギー性能の表示に関する法案を了承した。欧州連合(EU)指令(2010/30/EU)を国内法に転換するもので、これまで白物家電などに限られていた省エネ性能の表示義務を他の製品にも拡大す […]

ドイツ政府は12月下旬の閣議で、エネルギー性能の表示に関する法案を了承した。欧州連合(EU)指令(2010/30/EU)を国内法に転換するもので、これまで白物家電などに限られていた省エネ性能の表示義務を他の製品にも拡大する。

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EU指令に基づき省エネ性能の表示が義務づけられる製品はこれまで、冷蔵庫や洗濯機などの白物家電とテレビに限られていた。これに対し新指令では表示義務の対象とする製品を「エネルギーを消費する、ないしエネルギー消費に間接的に影響する製品」と定義。ボイラーや業務用冷蔵機器、窓なども対象に加えた。性能表示は色別に行われ「緑」は省エネ性能が高く、「赤」は低いことを意味する。

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白物家電ではこのルールが1998年に初めて導入。「A(深緑)」~「G(赤)」までアルファベットと色による7段階の相対表示が採用された。その後、家電の性能が全体的に向上したため、Aについては2010年になって新たに「A+」「A++」「A+++」が導入されている。

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ドイツは自動車についても同様のルールを昨年12月に独自導入した。環境性能ランクは燃料消費量と二酸化炭素(CO2)排出量に車重を加味して決定する。

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