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2013/7/24

経済産業情報

中国~ハンブルクを最短16日で、貨物鉄道が開通

この記事の要約

中国・河南省の鄭州市とハンブルクを結ぶ鉄道貨物路線が18日、運行を開始した。カザフスタン、ロシア、ベラルーシ、ポーランドを経由する全長1万214キロメートルのルートで、輸送日数は最短16日と、船舶輸送のほぼ半分に短縮され […]

中国・河南省の鄭州市とハンブルクを結ぶ鉄道貨物路線が18日、運行を開始した。カザフスタン、ロシア、ベラルーシ、ポーランドを経由する全長1万214キロメートルのルートで、輸送日数は最短16日と、船舶輸送のほぼ半分に短縮される。

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ドイツと中国を結ぶ最初の直通貨物路線は2008年、ドイツ鉄道(DB)が北京~ハンブルク間で定期運行を開始したものだ。ウランバートルからシベリア鉄道を通り、ベラルーシ、ポーランドを経由する総延長1万キロメートルのルートで、輸送日数15日のルートだった。だが、金融・経済危機による輸送需要の低下を受け1年足らずで運行を取りやめた経緯がある。

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国によって鉄道軌間が異なるため、新たに開通したルートでは中国・カザフスタン国境の阿拉山口(アラシャンコウ)駅とポーランド・ベラルーシ国境で計2回、クレーンによる積替えが行われる。

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中国ニュースサイトechs.cnによると、鄭州市から出発した第1便はコンテナ41両編成で、主に自動車部品、工業用製糸、高級靴・衣料などを積載している。11両はハンブルク行きで、29両は途中で切り離されアントワープに向かう。残る1両はロッテルダム行きとなる。輸送する貨物の総額は233万ドルという。

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