欧州自動車最大手の独Volkswagen（VW、ヴォルフスブルク）が10月30日発表した2013年1-9月期の営業利益は85億5,700万ユーロとなり、前年同期を3.4％下回った。欧州市場の低迷を受けて主力ブランドVWとAudiで大幅な割引を行ったことが影響。高級スポーツ車ブランドのPorscheは約5倍の19億ユーロに拡大したものの、全体の落ち込みを相殺できなかった。
\売上高は1,456億7,300万ユーロで、1％増の小幅な伸びにとどまった。割引販売のほか、ユーロ高も足かせとなった。
\最終利益は67億200万ユーロで、66.7％落ち込んだ。比較対象の12年1-9月期はPorscheの経営統合に伴う評価益で同利益の水準が大きく押し上げられており、その反動が出た格好だ。
\販売台数は7.2％増の718万台に拡大したものの、同社が追撃対象とするトヨタ（741万台）に届かなかった。米GMも725万台に上っており、VWは世界3位にとどまった。
\ヴィンターコルン社長は記者会見で、13年12月通期の業績目標を据え置いたものの、実現は容易でないとの見方を示した。販売台数と売上高で前期実績を上回るほか、営業利益でも前期実績（115億ユーロ）を確保するとしている。
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