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2014/3/12

総合 - ドイツ経済ニュース

欧州中銀が金利据え置き

この記事の要約

欧州中央銀行(ECB)は6日に開いた定例政策理事会で、ユーロ圏18カ国に適用される最重要政策金利を現行の年0.25%に据え置くことを決めた。金利据え置きは4カ月連続。ユーロ圏では景気回復が力強さを欠き、物価上昇の足取りも […]

欧州中央銀行(ECB)は6日に開いた定例政策理事会で、ユーロ圏18カ国に適用される最重要政策金利を現行の年0.25%に据え置くことを決めた。金利据え置きは4カ月連続。ユーロ圏では景気回復が力強さを欠き、物価上昇の足取りも重いことから追加金融緩和を求める動きがあるが、このところ景気改善を示すデータが相次いでいることなどから現状維持が妥当と判断した。

ドラギ総裁は理事会後の記者会見で、「前回の理事会の後に出たニュースは、多かれ少なかれポジティブなものだった」と指摘。今後も低金利政策を継続することを明言しながらも、「ユーロ圏(経済)は雇用が増えるほど回復していないが、安定状態にある」と述べ、景気回復が軌道に乗りつつあるとの認識を示した。

ユーロ圏のインフレ率は0.8%と低水準にある。しかし、ECBは景気回復に伴ってインフレ率が15年に1.5%、16年に1.8%まで上昇すると予想。ドラギ総裁は、ユーロ圏がデフレに陥る恐れはないとの見方を示した。