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2014/3/12

企業情報

Deutsche Telekom AG―最終黒字化―

この記事の要約

電気通信大手のDeutsche Telekom(ボン)が6日発表した2013年通期決算の最終損益は9億3,000万ユーロの黒字となり、前期の赤字(53億5,300万ユーロ)から大幅に改善した。前期は米移動通信子会社T-M […]

電気通信大手のDeutsche Telekom(ボン)が6日発表した2013年通期決算の最終損益は9億3,000万ユーロの黒字となり、前期の赤字(53億5,300万ユーロ)から大幅に改善した。前期は米移動通信子会社T-Mobile USA(現T-Mobile US)で巨額評価損を計上しており、当期はその反動が出た格好。人員削減と墺移動通信事業免許の取得コストが計18億ユーロに達したものの、黒字転換を果たした。営業利益(EBITDA、調整済み)は174億2,400万ユーロで、3.1%減少した。

売上高は3.4%増の601億3,200万ユーロ。米移動通信会社MetroPCSを買収した効果で押し上げられた。買収を除いた内部成長ベースでも売上高は0.8%増となり、数年ぶりに拡大した。米移動通信事業が利便性の高い料金体系や通信網の拡充を通して顧客数を増やしていることが大きい。Deutsche Telekomは同事業で今後も顧客獲得戦略を優先的に推し進める意向だ。