特殊化学大手の独Evonik(エッセン)は7日の決算発表で、管理部門の従業員およそ1,000人を削減すると発表した。2016年までに管理コストを年2億5,000万ユーロ圧縮する計画を受けた措置。経営上の理由による整理解雇は行わない。
同社は炭鉱系複合企業RAGを前身として07年に設立された。当初は化学、エネルギー、不動産の3部門からなっていたが、経営資源を化学に絞り込んだため、管理部門をそれに見合った形でスリム化する。管理コストは現在、08年に比べて26%膨らんでいる。
13年12月通期決算の営業利益(EBITDA、調整済み)は前期比19%減の20億700万ユーロに落ち込んだ。景気減速の影響を受けたためで、最終利益(調整済み)も23%減の8億3,000万ユーロに後退した。売上高は4%減の128億7,400万ユーロ。
EBITDA(調整済み)の減少率が最も大きかった部門は特殊材料で35%に達した。コンシューマー・健康・栄養も14%減少した。
14年12月期は売上高がやや増加すると見込む。EBITDA(同)については18億~21億ユーロを予想している。