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2014/3/12

総合 - ドイツ経済ニュース

輸出拡大続く、欧州経済回復で

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が11日発表した2014年1月の輸出高は907億ユーロとなり、前年同月を2.9%上回った。1年前の水準を超えるのは5カ月連続。欧州経済の回復が追い風となっている。輸入高は1.5%増の757億ユーロで、貿易 […]

ドイツ連邦統計局が11日発表した2014年1月の輸出高は907億ユーロとなり、前年同月を2.9%上回った。1年前の水準を超えるのは5カ月連続。欧州経済の回復が追い風となっている。輸入高は1.5%増の757億ユーロで、貿易収支の黒字幅は前年同月の136億ユーロから150億ユーロに拡大した。経常黒字も106億ユーロから162億ユーロへと増加している。

輸出を仕向け先地域別でみると、欧州連合(EU)のユーロ非加盟国向けが9.1%増加したほか、ユーロ圏向けも3.2%伸びた。EU域外向けは0.4%減。インドやブラジルなど新興諸国の通貨の動揺が響いたもようだ。

輸入もEUのユーロ非加盟国からが4.0%増、ユーロ圏からが2.6%増と全体をけん引した。EU域外からは1.9%減少した。

独商工会議所連合会(DIHK)のフォルカー・トライアー貿易部長はロイター通信に「クリミア危機は世界経済に暗雲をもたらしているものの、経済指標は良好だ」と述べ、輸出成長率が昨年のマイナス0.2%から今年はプラス4.5%に改善するとの予測を示した。欧州経済回復や米景気の加速、ユーロ相場の安定がプラス材料になるとみている。