欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/2/2

西欧

ロシュ、14年純利益は16%減

この記事の要約

スイス製薬大手のロシュが1月28日発表した2014年12月通期決算の純利益は93億5,300万スイスフラン(約89億4,000万ユーロ)となり、前期比で16%減少した。長期債務の借り換えや評価損・リストラ費用の計上が響い […]

スイス製薬大手のロシュが1月28日発表した2014年12月通期決算の純利益は93億5,300万スイスフラン(約89億4,000万ユーロ)となり、前期比で16%減少した。長期債務の借り換えや評価損・リストラ費用の計上が響いた。売上高は1%増の474億6,200万フラン。為替変動を除いたベースでは増収幅が5%に上った。特殊要因を除いた営業利益は1%減の176億3,600万フランだった(為替の影響を除くと3%の増益)。

同社は現在の低金利を利用して長期債務を借り換えた。これにより長期的には金利負担が軽減されるものの、14年12月期には2億7,900万フランの損失が発生した。評価損は診断部門で11億フランを計上、リストラ費用は2億5,200万フランに上った。

売上高を部門別でみると、主力の医薬品は366億9,600万フランで、1%増加。診断は3%増の107億6,600万フランだった。