2014/5/21

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ルーマニア医薬品市場が1.5%縮小、暖冬で需要小さく

この記事の要約

ヘルスケア業界専門の市場調査会社セジディムの調べによると、ルーマニア医薬品市場は今年1-3月期、前年同期比1.5%減の30億1,000万レウに縮小した。ユーロ建てでは4%減の6億6,900万ユーロ。暖冬で需要が例年を下回 […]

ヘルスケア業界専門の市場調査会社セジディムの調べによると、ルーマニア医薬品市場は今年1-3月期、前年同期比1.5%減の30億1,000万レウに縮小した。ユーロ建てでは4%減の6億6,900万ユーロ。暖冬で需要が例年を下回ったことが主な理由で、2013年4月~14年3月の1年間でも売上高は後退した。

セジディムでは今年通期の予測を従来の2.7%増から0.3%減に下方修正した。薬価改定の実施が遅れていることを根拠の一つに挙げている。

1-3月期の売上高を流通経路別にみると、薬局・薬店が1.1%減の26億1,000万レウ、医療機関向けが2.3%減の3億9,700万レウ(ユーロ換算で4.9%減の8,820万ユーロ)だった。薬局・薬店販売のうち、処方薬は2.2%減の21億2,000万レウ(4.7%減の4億7,200万ユーロ)、一般薬(OTC)は2.4%増の4億9,000万レウ(0.3%減の1億900万ユーロ)だった。

過去1年間(13年4月~14年3月)の企業別シェアではロシュが7.2%でトップを維持。以下、サノフィ(含ゼンティヴァ、6.8%)、ノバルティス(5.8%)、セルヴィエ、フアイザー、グラクソ・スミスクライン(GSM)、ランバクシー、メルク、アストラゼネカ、クルカの順となった。