電力・エネルギー

Siemens AG―風力発電設備の製造効率向上へ―

電機大手のSiemens(ミュンヘン)が風力発電設備の製造効率引き上げに取り組んでいる。作業工程の無駄を洗い出すとともに、これまで手仕事に頼ってきた作業を機械化。品質の高さを維持したまま製造時間の短縮とコスト圧縮を図る。 […]

独MVV、チェコのコジェネ事業を拡大

ドイツの地域エネルギー会社MVVは7月26日、チェコのコジェネ(熱電併給)事業を拡大すると発表した。ボヘミア地方北部のリベレツ(人口10万人)にあるコジェネ発電所をチェコ子会社を通して買収し、同国で運営するコジェネ発電所

Siemens AG―4-6月期65%の最終減益に―

電機大手の独Siemens(ミュンヘン)が7月28日発表した2011年4-6月期(第3四半期)決算の最終利益は5億100万ユーロとなり、前年同期の14億3,500万ユーロから65%減少した。仏Arevaとの合弁解消に伴う

独シーメンス、露パワーマシーンと戦略提携

総合電機大手の独シーメンスは7月28日、ロシアの発電機メーカー、パワーマシーンとタービン事業で合弁契約を結んだ。新興市場に注力して売り上げを伸ばす戦略に沿い、ロシアでの勢力を拡大する狙い。ロシアをはじめとする独立国家共同

Siemens

電機大手の独Siemensは7月29日、排熱ボイラー製造・サービスの蘭NEMと同Nem Energy Service(NES)を投資会社HTP Capitalから買収すると発表した。コンバインドサイクル発電設備事業を強化

独風力発電市場回復、上期タービン新設が20%拡大

独風力エネルギー全国連盟(BWE)は7月27日、今年上半期(1~6月)の風力発電タービンの国内新設発電能力が前年同期比約20%増の793メガワット(MW)に拡大したと発表した。昨年は金融危機の影響で大幅に落ち込んだが、2

RWEがスマートグリッド実証試験へ

エネルギー大手RWE(エッセン)は7月27日、ルール地方のミュールハイム市でスマートグリッドの実証試験を実施すると発表した。「E-DeMa」と名付けられた同プロジェクトでは、インターネットを通して電力市場価格情報をリアル

スピントンネル接合で磁気ゼーベック効果、観測に初成功

スピントンネル接合(TMR)素子と呼ばれる磁性半導体で、磁性体の両端に温度勾配をつけると「磁気ゼーベック効果」と呼ばれる現象が起こることを、独米の共同研究チームが世界で初めて観測した。また、同効果の規模や変化の度合いは電

GEのコンバーチーム買収を承認

欧州委員会は7月25日、米ゼネラル・エレクトリック(GE)が仏エネルギー関連機器メーカーのコンバーチームを買収する計画を承認したと発表した。買収対象分野での欧州市場におけるGEとコンバーチームを合わせたシェアは過大ではな

アレバ(2011年6月中間決算)

2011年6月中間決算の純利益は3億5,100万ユーロで、前年同期から58%減少。福島第1原子力発電所の事故の影響で日本、ドイツ企業が発注をキャンセルしたことで収益が悪化した。売上高は3.9%減の39億9,700万ユーロ

独エーオン、ロシアで新発電ブロックが稼働

独エネルギー最大手エーオンが北西シベリアのスルグト火力発電所に新設した発電ブロック2基が25日に正式に稼働し、現地で記念式典が行われた。式典ではロシアのプーチン首相がビデオを通して、エーオンの投資に感謝するとともに、今後

ドイツ鉄道が水力電力調達、RWEから年9億kWh

ドイツ鉄道(DB)は25日、エネルギー大手のRWEから水力発電由来の電力を長期調達する契約に調印したと発表した。使用電力に占めるグリーン電力の割合を増やし、二酸化炭素(CO2)排出量を削減する方針。取引規模は13億ユーロ

6月生産者物価5.6%上昇、上げ幅は2カ月連続で緩む

ドイツ連邦統計局が20日発表した2011年6月の生産者物価指数は前年同月を5.6%上回った。上げ幅は依然大きいものの、2カ月連続で縮小。直近のピークである4月(同6.4%)からは0.8ポイント低下した。前月比の変動率は+

ロシアへのビザ発給緩和を検討=メルケル首相

独露定期首脳会談「ペテルブルク対話」が17~19日の3日間、ドイツで開催された。11回目となる今回は来年3月にロシアの大統領選挙が控えていることもあり、これといった大きな成果はなかったものの、メルケル独首相はロシアに対し

EnBW―上期最終赤字に、原発廃止など響く―

独電力3位のEnBW(カールスルーエ)は21日、2011年6月中間期の最終損益が約5億9,000万ユーロの赤字に転落する見通しだと発表した。原発廃止の前倒しと出資金の評価損が響く。 \ EnBWは原発を4基保有する。原発

ポーランド・チェコ首脳、原発推進で一致

ポーランドのトゥスク首相は15日、チェコのプラハを公式訪問し、同国のネチャス首相と会談した。福島第1原発の事故を受けて欧州で脱原発の動きが広がる中、両首脳は原発推進政策を堅持していく方針で一致した。 \ ドイツは先月、2

Merck

化学大手の独Merckは25日、有機薄膜太陽電池(OPV)向け半導体素材の開発でカーボン素材開発の米Nano-C-Inc.と提携したと発表した。電力変換効率で10%以上が見込める次世代OPV材料を開発していく。 \

バイオ燃料の認証スキームを承認

欧州委員会は19日、EU域内で使用されるバイオ燃料の持続可能性を証明する「自主的スキーム」を承認したと発表した。今回承認されたのは、「ISCC」「Bonsucro EU」「RTRS EU RED」「RSB EU RED」

火力発電にも助成金=政府計画

再生可能エネルギーの普及拡大に向けて設置された温暖化防止基金(Energie- und Klimafonds)の助成金を火力発電所にも支給することをドイツ政府が計画している。野党・緑の党の質問に対する連邦経済省の回答で分

RWE AG―Gazpromと戦略提携へ―

エネルギー大手の独RWE(エッセン)は14日、ロシアの国営天然ガス大手Gazpromと戦略提携することで基本合意したと発表した。西欧諸国で天然ガス・石炭発電事業を共同で行う考え。提携により投資資金を圧縮する狙いだ。Gaz

仏ダルキア、地域暖房会社買収の最終候補に

ワルシャワ市は地域暖房会社SPECの売却をめぐる入札で、フランスのエネルギー関連サービス大手ダルキアを最終候補に選定した。ロイターが11日、複数の関係者の話として報じた。 \ SPECはワルシャワ市内の暖房需要の8割を握

EnBW―露ガス大手Novatekと提携交渉か―

独エネルギー大手のEnBW(カールスルーエ)がロシアの民間天然ガス大手Novatekと提携交渉を進めているもようだ。EnBWの地元紙『シュツットガルター・ツァイトゥング』紙が報じた。両社はコメントを控えている。ドイツの電

仏GDFスエズ子会社、CCGTプラントの稼動開始

仏GDFスエズ傘下のハンガリー電力大手ドゥナメンティはこのほど、ブダペスト近郊のサーズハロムバッタで2億ユーロを投じて改修した複合サイクルガスタービン(CCGT)発電プラントの稼動を開始した。 \ 改修工事は、既存の蒸気

中国、セルビアに3億ドル融資・火力発電所建設で

セルビアのダチッチ副首相兼内相は11日、火力発電所の建設プロジェクトで、中国政府から3億米ドルの融資を受けることを明らかにした。セルビアを公式訪問した賀国強・中国共産党中央政治局常務委員・中央規律検査委員会書記との会談後

住友商事、トルコで蒸気タービン・発電機を受注

住友商事は14日、トルコ新興財閥傘下の発電大手ゾルルエナジー(Zorlu Energy)から蒸気タービン・発電機を受注したと発表した。ゾルルエナジーが同国南西デニズリ県で運営しているクズルデレ地熱発電所の増設プロジェクト

リトアニア原発建設、日立陣営に優先交渉権

日立製作所は14日、リトアニアが計画している新原発建設に関し、日立と米ゼネラル・エレクトリック(GE)の合弁会社、GE日立ニュークリア・エナジーが同国政府から優先交渉権を獲得したと発表した。同社は年内の正式契約を目指す。

シェフラー、エレクトロモビリティ事業に本格参入

独自動車部品大手のシェフラーは7日、これまで複数の部門に分散していたエレクトロモビリティ開発事業を、新たに新設した「eモビリティシステム部門」に統合すると発表した。自動車部門と産業部門がそれぞれに培ってきた技術ノウハウを

全国の予備発電装置、政府がリストアップへ

老朽原発7基の廃炉と2022年の原発全廃がほぼ確定したことを受けて、連邦政府が電力の供給不足を補う予備発電能力(「待機予備力」「コールドリザーブ」とも言う)の詳細な調査に乗り出した。6日付『ファイナンシャル・タイムズ(ド

CCS法案が連邦議会で可決、州に建設拒否権あり実効性に疑問も

二酸化炭素(CO2)の分離・貯蔵(CCS)技術の導入と利用に向けた連邦政府案が7日の連邦議会(下院)で可決された。研究・デモ目的に限り貯留施設の建設を認めるもので、プロジェクト事業者に事故に伴う損害の賠償責任を負わせるこ

Hochtief AG―洋上事業でベルギーDemeグループと合弁―

建設大手の独Hochtief(エッセン)は6日、洋上風力発電パーク関連のサービス事業でベルギーのDemeグループと提携すると発表した。折半出資の合弁会社を設立し、洋上風力発電パークや石油プラットフォームの建設に必要な特殊

スマートメーターの節電効果は3.7%

スマートメーターの設置効果で家庭の電力消費量は3.7%減少する――。フラウンホーファー・システム・イノベーション研究所(ISI)などが実施している独墺共同プロジェクト「Intelliekon」で、こんな結果が明らかになっ

東芝、ブルガリアで石炭火力発電の事業化調査

東芝は5日、ブルガリアで火力発電所の石炭高効率利用に関する事業化調査を実施すると発表した。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業で、調査期間は今年7月から来年3月末まで。 \ ブルガリア中東部スタラ・ザ

ガスプロムとIES、新電力会社設立で合意

ロシア国営ガス会社ガスプロムと同国の実業家ヴィクトル・ヴェクセリベルク氏は7日、国内最大の電力会社を設立するため、双方の電力資産を統合することで合意した。ガスプロムの電力子会社ガスプロムエネルゴホールディングがヴェクセリ

オペルのプラグインハイブリッドカー、すでに予約完売

米自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)の独子会社であるオペルの新型プラグインハイブリッド車「アンペラ」が発売前から高い人気を集めている。同社のフックス取締役が蘭ハーグで明らかにしたところによると、欧州全体ですでに5,00

再可エネ助成負担、工業団地の自家発電にも

金属・化学など電力を大量に使用する工場が、再生可能エネルギー法(EEG)を根拠に巨額の追加負担を迫られている。自家発電装置で電力需要をまかなう民間工業団地にも再可エネ電力助成金の負担義務があるとする判決を最高裁の連邦司法

太陽風を宇宙船の推進力に、EUプロジェクト始動

フィンランド気象研究所を中心とする国際研究チームはこのほど、太陽から吹き出す電離した粒子の風(太陽風)を受けて進む宇宙船の開発プロジェクト「電子太陽風帆(E-sail)」に着手した。秒速400~800キロメートル(km/

ポーランド議会、原子力法案を可決

ポーランド下院はこのほど、同国初の原子力発電所建設に向けた2法案のうち2つ目の法案を可決した。上院が提出した投資と建設に関する修正案を承認したもので、コモロフスキ大統領の批准を経て発効する。同大統領はすでに、エネルギー供

ドイツはチェコに電力通過料を払うべき=CEZ社長

チェコ国営電力会社CEZのマーチン・ローマン社長は6月末に開かれた議会の予算委員会で、「ドイツはチェコを経由する電力輸送料として最大70億コルナを支払うべきだ」と発言した。ドイツの再生可能エネルギー発電所は北部に集中して

太陽光発電拡大で電力料金が急上昇

チェコのエネルギー規制局(ERU)は先ごろ、太陽光発電の普及拡大で電力料金の上昇圧力が強まっており、政府が補助金を注入しなければ一般家庭で9.7%、産業顧客13.9%と大幅な料金引き上げとなる可能性があると指摘した。 \

仏シュナイダー、ロシア第3工場が稼働

配電・制御機大手の仏シュナイダー・エレクトリックのロシア第3工場がこのほど、レニングラード州コムナルで稼働した。1,000万ユーロを投じた同工場では、中圧(MV)小型配電盤「RM6リングメインユニット」を製造する。ロシア

原発廃止前倒しを下院が可決

原発廃止の前倒しや再生可能エネルギーの拡充に向けた連邦政府の8法案が1日、連邦議会(下院)で可決された。各法案への対応には与党と野党で違いがあったものの、原発廃止を盛り込んだ改正原子力法案は左翼党を除く全政党の支持で可決

Daimler AG―EVカーシェアリングをウルムで実施―

自動車大手のDaimler(シュツットガルト)は6月29日、カーシェアリング子会社Car 2 Goが西南ドイツのウルム市とノイウルム市で電気自動車(EV)を使ったカーシェリングの試験プログラムを実施すると発表した。開発し

EnBW AG―送電網の合弁化を検討―

独電力3位のEnBW(カールスルーエ)が高圧送電網を運営する100%子会社EnBW Transportnetzeを他社との合弁に移管することを検討している。原発廃止の加速へと国が政策転換したことを受けて巨額投資が必要にな

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