ドイツ経済ニュース
制服の着替え、外見が目立つ場合は勤務に該当=最高裁
始業時間や終業時間、休憩時間などは労働組合との協定や法律で特別な定めがない限り、経営者と従業員の社内代表機関である事業所委員会(Betriebsrat)が共同で決定しなければならないことが、事業所体制法(BetrVG)8
求職者基礎保障の給付金算定方式は違憲、憲法裁が法改正命令
労働市場改革の一環で2005年1月に導入された求職者基礎保障給付の受給者が起こしていた違憲訴訟で独連邦憲法裁判所(BVerfG)は9日、支給額の算定方式は人間にふさわしい最低限度の生活を保障した基本法(憲法)1条と社会的
原発稼働延長で与党内に摩擦
原子力発電所の稼働期間延長をめぐり、独与党内に摩擦が生じている。ブリューデルレ経済相(自由民主党=FDP=)が原発の積極活用方針を示しているのに対し、レットゲン環境相(キリスト教民主同盟=CDU=)は6日付『南ドイツ新聞
09年企業倒産16%増に、上げ幅は西欧平均下回る
信用調査機関のクレジットリフォームが3日発表した欧州倒産レポートによると、2009年の独企業倒産件数は3万4,300件で、前年から16.0%増加した。戦後最悪の不況の影響で増加率は08年の同1.5%から大幅に膨らんだもの
独製造業売上、09年は17%減に
連邦統計局が8日発表した2009年通期の独製造業売上は営業日数調整後の実質で前年から17.0%減少した。ロイター通信によると、減少幅は過去最大。国外売上が20.5%、国内も13.9%落ち込んだ。 \ 一方、09年12月の
製造業受注、12月は大幅減に
連邦経済省が4日発表した2009年12月のドイツ製造業受注高は前月比で実質2.3%減少し、2.7%増となった前月から大幅に悪化した。下落幅は同年2月以来最大。国外受注が3.2%、国内も同1.4%落ち込んだ。同省は需要の回
09年独輸出18.4%減、下落幅は戦後最大に
ドイツ連邦統計局が9日発表した2009年の同国の輸出高は8,032億ユーロで、前年から18.4%減少した。輸入も17.2%減の6,671億ユーロと大幅に後退しており、輸出入の縮小幅はともに同庁が貿易統計を開始した1950
操短と労働時口座の活用で120万人の雇用維持
連邦雇用庁(BA)傘下の労働市場・職業研究所(IAB)によると、ドイツの被用者1人当たりの年間労働時間は昨年1,309時間となり、前年から3.2%(43.5時間)減少した。不況を受け労働時間を短縮する企業が大幅に増えたこ
独排出権取引管理機関でフィッシング詐欺
二酸化炭素(CO2)排出権取引を管轄するドイツ排出権取引局(DEHSt)の管理口座から排出権を不正に盗みとるフィッシング詐欺が起きていたことが分かった。欧州企業のほか、日本およびニュージーランドの企業数社も被害を受けた恐
欧州中銀が金利据え置き
欧州中央銀行(ECB)は4日の定例政策理事会で、ユーロ圏16カ国に適用される最重要政策金利を現行の年1.0%に据え置くことを決めた。金利据え置きは9カ月連続。トリシェ総裁は理事会後の記者会見で、ユーロ圏の景気は回復に向か
Bayerische Motorenwerke AG―GM資産整理会社に最後通牒―
高級車大手の独BMW(ミュンヘン)は昨年倒産した米General Motorsの資産整理会社Motors Liquidation Company(MLC)からトランスミッションの供給を受ける契約を破棄する方向だ。MLCが
Adam Opel―再建計画発表、2014年までに110億ユーロ投資―
自動車大手Opelのニック・ライリー社長は9日、同社の再建計画を発表した。親会社の米General Motors(GM)が2014年までに総額110億ユーロを投資し、Opel車の80%を刷新するというのが柱。再建に積極的
Mahle GmbH―同業Behrの産業向け事業買収―
自動車部品大手の独Mahle(シュツットガルト)は4日、独同業Behrの産業向けエンジニアリング子会社Behr Industry GmbH & Co. KGの資本60%を取得し傘下に収めると発表した。Behrは
Webasto AG―カブリオレ用ルーフ事業を強化―
自動車部品大手の独Webasto(シュトックドルフ)はカブリオレ用ルーフ事業の売上高を2010年代半ばまでに現在の3億2,000万ユーロから5億ユーロに拡大する意向だ。同社のホルガー・エンゲルマン取締役(財務担当)が9日
Faurecia S.A.―独Plastalを買収―
仏自動車部品大手のFaurecia(ナンテール)は3日、独自動車部品メーカーPlastalのドイツ事業を買収することで合意、契約を交わしたと発表した。Plastalはバンパーやインストルメント・パネルなどの樹脂部品を生産
クラレ―欧州PVB樹脂増設設備を本格稼働―
クラレは8日、独フランクフルトにある欧州現地法人クラレヨーロッパ(以下KEG)が増設したPVB(ポリビニルブチラール)樹脂「モビタール」の生産設備で本格的に操業を開始したと発表した。これによりKEGのPVB樹脂生産能力は
SAP AG―アポテーカー社長退任―
企業向けソフトウエア大手SAP(ヴァルドルフ)のレオ・アポテーカー社長が7日、辞任した。監査役会から契約更新しないことを通告され、即日で辞表を提出した。同社は顧客からの信頼喪失と従業員の士気低下に直面しており、責任を取ら
Roche AG―09年最終益は22%減に―
製薬大手のスイスRoche(バーゼル)が3日発表した2009年決算の最終利益は前年比22%減の85億1,000万スイスフランに縮小した。米バイオ子会社Genentechの100%子会社化に伴う経費が27億フランに上ったこ
Aral AG―燃料販売を5%拡大―
英BPの独ガソリンスタンド子会社Aral(ボーフム)は2日、2009年の自動車燃料販売量が前年比約5%増の830万トンに拡大したと発表した。中小のスタンド事業者を系列に組み込んだことが奏功。国内市場が0.2%増の3,52
Hugo Boss AG―減収減益に―
投資会社Permira傘下の高級アパレルHugo Boss(メッチンゲン)が3日発表した2009年12月期暫定決算の最終利益は1億400万ユーロとなり、前年から7%減少した。不採算店の閉鎖と人員削減に伴うコストが響いた。
Macquarie―Sal. Oppenheimの株式取引・リサーチ事業も買収―
欧州プライベートバンク大手Sal. Oppenheimは4日、投資銀行部門の一部である株式取引・リサーチ事業を金融大手の豪Macquarieに売却すると発表した。Macquarieは同部門のデリバティブ事業を買収すること
Deutsche Bank AG―通期決算で黒字転換―
独最大手銀行Deutsche Bank(フランクフルト)が4日発表した2009年12月通期決算の最終損益は50億ユーロの黒字で、過去最高の赤字(38億ユーロ)となった前年から大幅に回復した。金融・経済危機の影響で国債・社
MAN
独商用車・機械大手MANのパハタ・ライホーフェン社長は8日付『南ドイツ新聞』掲載のインタビューで、トラック事業の低迷は2010年も続くと述べ、「通年を通して操短を実施せざるを得ない」との見方を示した。ただ、受注はここ数カ
Altana
特殊化学大手のAltanaが4日発表した2009年12月通期暫定決算の税引き前利益は3,900万ユーロで、前年から75%減少した。自動車不況の直撃を受け、エフェクト顔料事業で評価損7,700万ユーロを計上したことが響いた
BASF
化学大手のBASFは5日、ブラジル農牧畜研究公社(Embrapa)と共同開発した遺伝子組み換え(GM)大豆「Cultivance」の商業栽培を同国の当局が承認したと発表した。同社のGM作物が栽培許可を受けるのは今回が初め
たかが塩にはあらず
この冬欧州を襲っている寒波。「もういい加減にしてくれ」というのが大方の実感だろう。マイナス10度を超える寒気もさることながら、気分を滅入らすのはやはり雪である。 \ 12月頃はまだ、季節感があって良いなどと悠長に構えてい
シューマッハも人の子
F1の帝王ミヒャエル・シューマッハが4シーズンぶりに現役復帰し、大きな話題となっている。F1に華が戻ってきた喜びもさることながら、41歳にして過酷なレースの世界に再び足を入れられる身体の強靭さも人々の関心の的である。そう
インターネット業界、今後も成長の見通し
インターネット業界団体ecoなどが実施したアンケート調査で、独インターネット業界が2008年に生み出した付加価値額が460億ユーロに達したことが明らかになった。最も多かったのは電子商取引(Eコマース)の225億ユーロで、
独化粧品店、09年は1.6%の減収に
ドイツの化粧品店(デパート内の店舗も含む)の2009年売上高は26億3,000万ユーロで、前年から1.6%減少した。業界団体によると、仕入れ価格の上昇や景気後退による買い控えが響いたものの、減収幅は予想よりも小幅にとどま
石炭発電所の建設中止相次ぐ、将来は電力不足の恐れも
大型石炭発電所の建設プロジェクトが中止に追い込まれるケースがドイツで増えている。1日には仏エネルギー大手GDFスエズが北西部シュターデで計画していた建設を取りやめた。エーオンやEnBW、バッテンフォール(スウェーデン)、
送電設備でカルテル疑惑、欧州委が立ち入り調査
欧州連合(EU)の欧州委員会は3日、送電設備をめぐるカルテル疑惑で、関係各社に立ち入り調査を行ったことを明らかにした。対象企業は未公表だが、欧州エンジニアリング大手のシーメンス、ABBが調査を受けたことを確認している。
水道料金設定で最高裁が当局の権限確認、今後は料金低下も
ヘッセン州の水道供給会社Enwag(ヴェツラー)が同州の独禁当局から29.3%の水道料金引き下げを命じられたことを不服として起こしていた裁判で、最高裁の連邦司法裁判所(BGH)は2日、原告の訴えを却下し、「州独禁当局には
マイクロ流体チップで腫瘍を早期発見
フラウンホーファー研究機構に所属する5つの研究所が、マイクロ流体バイオチップを用いたがん・心臓病の早期診断技術の開発プロジェクトを進めている。チップ内に血液を通し、抗原抗体反応によって腫瘍マーカー(生体因子)を検出するも
コーポレートスローガンの商標登録でアウディ勝訴
独高級車大手アウディのコーポレートスローガン「Vorsprung durch Technik(技術による先進)」の商標登録をめぐる係争で欧州連合(EU)の欧州司法裁判所(ECJ)は1月21日、商標登録を無効とした欧州共同
印刷管理でコスト削減、建設・医療機関で余地大
景気低迷で経営環境が厳しさを増すなか、印刷コストの削減に目を向ける企業が増えている。英民間調査機関の経済ビジネスリサーチセンター(CEBR)の調査によると、ドイツの国内企業の印刷関連コスト(新聞・雑誌・書籍は除く)は年間
小売6社、残留農薬モニタリングで協業
独小売業中央連盟(HDE)とEdekaなどの小売大手6社は5日、野菜・果物の残留農薬モニタリングに共同で取り組むことを明らかにした。これまで企業ごとに異なっていた検査方法や対象を統一して農薬のリスク評価・管理を行いやすく
ドイツ鉄道、積雪でICEの運行に乱れ
クリスマス前から断続的に続く積雪が原因で、ドイツ鉄道(DB)の高速列車ICEの運行ダイヤが大幅に乱れている。雪や凍結による電気系統の故障や、列車に付着した氷塊が線路内の砂利を跳ね飛ばすことから生じる不具合が多発しているた
青少年の4人に1人は「非伝統的家庭」で生活
男女の婚姻に基づく伝統的な家庭で生活する青少年が減少しているのに対し、非伝統的な家庭(オルターナティブ家庭)で育つ青少年は急速に増えていることが、ドイツ連邦統計局が4日発表した最新統計で明らかになった。離婚の増加や社会の
電力1.8セントの盗みで解雇は行き過ぎ
少額物品の盗みを理由とする解雇の是非が社会的な関心を集めるなか、今度は私的利用を目的とした充電を会社で行い解雇された従業員が解雇の取り消しを求めて起こした裁判で判決言い渡しがあった。 \ 原告は被告企業に19年間、勤務す
違法取得の脱税者情報、独政府は買い取る意向
スイスの銀行口座を利用して脱税してきた納税者の情報をドイツの税務当局が買い取るよう打診されている問題で、独政府は取引に応じる方針を固めた。メルケル首相は1日、「脱税すれば罰せられることは分別があれば誰でも分かるはずだ」と
小売売上、09年は実質1.8%減に
ドイツ連邦統計局が2日発表した2009年の小売売上高(自動車販売店を除く)は前年比で名目2.4%減少し、現行の統計を開始した1994年以降で最大の下落幅となった。不況の影響を被ったためで、物価を加味した実質でも1.8%後
独政府、2010年成長率1.4%に引き上げ
ドイツ政府は1月27日、2010年の独国内総生産(GDP)成長率予測を昨年秋に示した1.2%から1.4%に上方修正した。経済の回復傾向を踏まえ、引き上げた。 \ 各種の経済団体や経済研究所は2010年の成長率予測を1.5
1月インフレ率0.8%に
独連邦統計局が1月27日発表した同月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比の上げ幅が0.8%となり、前月の同0.9%からやや縮小した。小売店の安売りなどが反映された格好。クリスマスシーズンの終了を受け、同物価は前月比では
失業者数、1月の増加幅は例年レベル
ドイツ連邦雇用庁(BA)が1月28日発表した同月の失業者数は361万7,000人で、前月から34万2,000人増加した。冬の悪天候を反映して増加幅は大きいものの、BAのヴァイゼ長官は「例年の範囲内の収まっている」と述べ、
協定賃金、09年は2.8%上昇
連邦統計局が1月29日発表した2009年のドイツの協定賃金は前年比で平均2.8%上昇し、上げ幅はインフレ率(0.4%)を大幅に上回った。金属、化学、保険など幅広い業界で景気が悪化する前の08年に労使が賃金協定を締結してい
独当局が空売り規制解除
ドイツ金融監督庁(BaFin)はリーマンショック直後に開始した株式の空売り規制を2月1日付で解除した。金融市場の状況がここ数カ月間、安定しているため。市場動向については今後も注視し、必要があれば新たな規制を導入する。 \