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2011/12/21

総合 - ドイツ経済ニュース

発電量の2割は再可エネ、原子力と石炭抜き2位に

この記事の要約

独エネルギー水道産業連合会(BDEW)は16日、ドイツのエネルギーミックス(発電量ベース)に占める再生可能エネルギーの割合が今年は前年の16.4%から19.9%へと大きく拡大するとの見通しを発表した。3月の福島原発事故を […]

独エネルギー水道産業連合会(BDEW)は16日、ドイツのエネルギーミックス(発電量ベース)に占める再生可能エネルギーの割合が今年は前年の16.4%から19.9%へと大きく拡大するとの見通しを発表した。3月の福島原発事故を受けて政府が打ち出したエネルギー転換政策が追い風となった格好。原子力と石炭を抜いて褐炭に次ぐ2番目に大きな電源となる。

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ドイツの高経年化原発は福島事故の直後に安全上の懸念から停止され、その後も再稼働されずに廃炉となった。このため原発のシェアは22.4%から17.7%へと大幅に低下する。トップの褐炭は23.2%から24.6%へと1.4ポイント増加、石炭も18.6%から18.7%へと0.1ポイント拡大する。

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再可エネ発電を分野別でみると、最大の風力は6.0%から7.6%に増加。バイオマスと太陽光もそれぞれ4.4%から5.2%、1.9%から3.2%へと拡大する。廃棄物発電は横ばいの0.8%で、水力は3.3%から3.1%に減少する。

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