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2013/10/30

経済産業情報

スマートホーム用オープンアーキテクチャを4社が共同開発へ

この記事の要約

自動車部品大手の独ボッシュなど4社は28日、家庭内の電子機器をネットワークで結び最適な形で稼働させるスマートホームのオープンアーキテクチャを共同開発することで基本合意したと発表した。すべての機器を連携させるには共通のプラ […]

自動車部品大手の独ボッシュなど4社は28日、家庭内の電子機器をネットワークで結び最適な形で稼働させるスマートホームのオープンアーキテクチャを共同開発することで基本合意したと発表した。すべての機器を連携させるには共通のプラットフォームが必要なため、基本設計の仕様を公開してあらゆるメーカー、サービス事業者が利用できるようにし、最終的に消費者の利便性を高める狙いだ。

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ボッシュはスマートホーム用オープンアーキテクチャの共同開発に向けてスイスの重電大手ABB、米通信機器大手シスコ、韓国の電機大手LGとコンソーシアムを結成する。独禁当局の承認が得られれば、開発に着手する。

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スマートホームでは例えば◇天候の変化に合わせて窓を自動開閉する◇休暇中の空き巣予防のために電灯をランダムに自動点灯する◇自宅に誰かが侵入した疑いがある場合は警備会社に自動通報するとともに家主のスマートフォンに写真を送信する◇電力料金情報をインターネットで随時入手して安い時間帯に洗濯機などを自動的に稼働させる――といった機能を利用できる。

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スマートホームは現在すでに実用化されているが、メーカーやサービス事業者ごとにプラットフォームが異なるため、すべての電子機器を取り込む形では実現していない。ボッシュなど4社はオープンアーキテクチャを通してこの壁を突破する意向だ。

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