IHIは1日、ドイツのエンジニアリング会社シュタインミュラー・エンジニアリング（Steinmueller Engineering、以下SE）を電機大手のシーメンスから完全買収したと発表した。SEは褐炭を燃料とする火力発電用ボイラーの知見を多数、持っており、IHIは今回の買収により褐炭焚きボイラーの開発を加速。早期の市場投入を目指す。
褐炭は石炭可採埋蔵量の約半分を占める低品位炭の一つ。価格が低いものの、水分を多く含むため発熱量が低く、これまでは利用が限られていた。今後の有効活用が期待されており、IHIは今回の買収に踏み切った。
SEは2003年の設立で、従業員数は約90人、本社所在地は独西部のグンマースバッハ。ボイラー、燃焼設備、環境装置に関するコンサルティング、エンジニアリング、定期点検・改造事業を展開している。
