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2014/7/2

企業情報

メルク―液晶窓開発のピーア+を完全買収―

この記事の要約

化学大手の独メルク(ダルムシュタット)は6月30日、液晶窓の開発を手がける蘭子会社ピーア+(Peer+)の資本30%を取得し、7月1日付で完全子会社化すると発表した。液晶の新たな用途を開拓する戦略に沿った措置。取引金額は […]

化学大手の独メルク(ダルムシュタット)は6月30日、液晶窓の開発を手がける蘭子会社ピーア+(Peer+)の資本30%を取得し、7月1日付で完全子会社化すると発表した。液晶の新たな用途を開拓する戦略に沿った措置。取引金額は公表しないことで合意した。

ピーア+は2008年、アイントホーフェン大学の研究プロジェクトを母体に設立された企業で、メルクは11年に提携。12年に資本70%を取得し傘下に収めた。

両社は窓の色を状況に応じて速やかに透明にしたり黒くする技術の開発に取り組んでいる。この技術により建造物の照明・室温管理を最適化し、エネルギー効率を高めることができるという。2015年の市場投入を目指している。