ドイツ化学・薬品業界の動き

Evotec AG―プロジェクトマネジメント会社買収―

バイオ医薬品の開発を手がける独Evotec(ハンブルク)は24日、同分野のプロジェクトマネジメント会社Bionamicsを買収すると発表した。開発対象の医薬品の数を増やす狙い。ヴェルナー・ランターラー社長がロイター通信に […]

自家培養軟骨でひざ軟骨損傷再生

患者から採取したひざ関節の軟骨細胞を培養して損傷部に移植する自家培養軟骨の事業化に、ドイツのバイオテクノロジー企業2社が取り組んでいる。治験に参加して移植治療を受けた患者は少ないものの、実用化できるほどの効果を示している

Glycotope GmbH―投資会社から臨床費用調達―

バイオ企業Glycotope(ベルリン)は11日、投資会社Jossa Arznei GmbH、ELSA GmbHの2社から臨床試験の資金を調達すると発表した。がん治療薬2種類と不妊治療薬1種類の開発に投じる。両投資会社は

化学業界、売上成長率で今年1.5%見込む

独化学工業会(VCI)は12日、独業界(製薬を含む)の2014年の売上高が前年比1.5%増の1,915億ユーロに拡大するとの予測を発表した。昨年第4四半期から景気が回復しているためで、生産成長率も2%を予想している。出荷

SGL Carbon SE―最終赤字に転落―

炭素製品大手の独SGL Carbon(ヴィースバーデン)が10日発表した2013年12月通期決算の最終損益は3億9,640万ユーロの赤字となり、前期の黒字(590万ユーロ)から大幅に悪化した。収益力強化に向けた組織再編に

Evonik Industries AG―管理部門の従業員1,000人削減へ―

特殊化学大手の独Evonik(エッセン)は7日の決算発表で、管理部門の従業員およそ1,000人を削減すると発表した。2016年までに管理コストを年2億5,000万ユーロ圧縮する計画を受けた措置。経営上の理由による整理解雇

Merck KGaA―バイオシミラーに1億ユーロ投資―

製薬・化学大手の独Merck(ダルムシュタット)は6日の決算発表で、今年はバイオシミラー(バイオ医薬品の後発薬)事業の強化に向けて1億ユーロを投資する計画を明らかにした。有力なバイオ医薬品の特許が今後、相次いで切れること

樹脂加工業界が売上記録更新

独樹脂加工業界全国連盟(GKV)が5日発表した2013年の業界売上高は前年比3.0%増の576億ユーロとなり、前年に引き続き過去最高を更新した。軽量で耐久性の高い素材の需要が建設業や製造業で伸びているほか、原料価格の上昇

BASF

化学大手の独BASFは3日、アミン製品であるジメチルアミノプロピルアミン(DMAPA)とポリエーテルアミン(PEA)の生産施設を南京工場内に設置すると発表した。中国やアジア諸国で中間層が増えシャンプーなどの需要が増えてい

医薬品卸売業界、値引き競争の悪循環に

ドイツの医薬品卸売業界が値引き競争の悪循環に陥っている。競合の値下げで取引先を奪われると、奪回のためにより大幅な値引きに踏み切らざるを得ない状況で、薬局組合Nowedaのヴィルフヒート・ホルマン会長によると「7%の値引き

Bayer AG―漢方薬事業に参入、中国企業買収で―

製薬大手の独Bayer(レバークーゼン)は2月27日、中国の民間医薬品メーカーDihon Pharmaceuticalグループを完全買収することで合意したと発表した。一般医薬品(OTC)と中国事業を強化するとともに、漢方

Bayer AG―避妊薬副作用の和解金17億ユーロに―

製薬・化学大手の独Bayer(レバークーゼン)は2月28日の決算発表で、同社製避妊薬「Yasmin」「Yaz」の副作用をめぐる米国の訴訟で、2月10日までに原告8,250人と和解したことを明らかにした。和解金の総額は16

Lanxess AG―最終赤字に転落―

化学大手の独Lanxess(ケルン)が2月26日発表した2013年12月期暫定決算の最終損益は1億5,900万ユーロの赤字となり、前期の黒字(5億800万ユーロ)から大幅に悪化した。過剰生産能力と原料・エネルギー価格の上

Beiersdorf AG―インドに工場―

コスメティック用品大手の独Beiersdorf(ハンブルク)は4日の決算発表で、インドに工場を建設する計画を明らかにした。同国で中間層が増え、クリームやデオドラントなどの需要が増えているため。現地通貨ルピーが下落すると大

BASF SE―自動車向け・農薬事業がけん引―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が25日発表した2013年12月通期の営業利益(EBITベース、特別費を除く)は前期比8.2%増の71億9,000万ユーロとなり、過去最高を更新した。自動車産業から樹脂、塗

Eli Lilly―独動物薬メーカーを買収―

製薬大手の米Eli Lillyは24日、動物薬メーカーの独Lohmann Animal Healthを養鶏・食鳥加工大手PHWグループから完全買収することで合意したと発表した。家禽用ワクチン事業を強化する狙い。取引金額は

製紙業界生産高3年連続減少

ドイツ製紙事業者連盟(VDP)が25日発表した2013年の国内業界生産高は前年比0.7%減の2,240万トンとなり、3年連続で後退した。デジタル化の進展を受けて印刷・情報用紙が5.4%落ち込んだことが響いた。衛生用紙は4

化学業界ベア3.7%で合意

化学業界の労使代表は5日、2日間にわたる交渉の末、新しい労使協定を締結した。賃金を3.7%引き上げることが柱。市場の低迷を踏まえるとベースアップ幅は大きいものの、経営状態が極めて厳しい企業についてはベア導入を最大2カ月、

Linde AG―露製油大手から水素製造装置受注―

工業ガス大手の独Linde(ミュンヘン)は11日、ロシア連邦タタールスタン共和国の大手製油精製会社TAIF-NK PSCから水素製造装置2基を受注したと発表した。同国中部のニジネカムスク製油所内に建設する。取引金額は約1

Wacker Chemie AG―13年は95%の最終減益―

化学大手の独Wacker Chemie(ミュンヘン)が6日発表した2013年12月期決算の最終利益は600万ユーロとなり、前期の1億1,500万ユーロから95%減少した。顧客であるソーラー産業の景気がこれまで以上に悪化し

Merck KGaA―バイオシミラーをブラジルで共同生産へ―

製薬大手の独Merck(ダルムシュタット)がバイオ医薬品の後発薬(バイオシミラー)をブラジル企業と共同で現地生産する。英『ファイナンシャル・タイムズ』紙が報じ、同社が10日追認したもので、製品はすべてブラジル保健機関に販

McKesson―Celesio株75%超を獲得―

医薬品卸大手の米McKessonは6日、独同業Celesioの株式75%超を1月下旬の予告通りに取得したと発表した。今後はCelesioとの間で利益移転・支配契約を結ぶ予定。 Celesioの筆頭株主であった独Hanie

McKesson―独同業Celesioに再度TOB―

医薬品卸大手の米McKessonは23日、独同業のCelesioに対する2度目の株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。前回はTOBの成立条件を満たさず失敗したが、今回は条件を付けていないうえ、すでに75%以上を確保し

Fresenius―病院買収の規模縮小へ、当局の懸念受け―

総合医療大手の独Fresenius(バート・ホームブルク)は13日、独医療機関2位のRhoen-Klinikumが運営する病院の大半を譲り受ける計画について規模を縮小すると発表した。地域によって寡占が進むことを連邦カルテ

Stada Arzneimittel AG―売上で初の20億ユーロ突破―

後発医薬品大手の独Stada(バート・フィルベル)は22日、売上高が昨年、初めて20億ユーロの大台に乗ったと発表した。東欧・旧ソ連諸国、アジア・太平洋事業と自社ブランド品事業が好調で、全体が押し上げられたとしている。20

BASF SE―上海のTDI工場拡張―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は上海工場のトルエンジイソシアネート(TDI)生産能力を拡張する。アジア需要の拡大に対応する考え。化学専門サイト「KunststoffWeb」が報じ、広報担当者が追認した。

BASF SE―韓国で耐熱性樹脂の生産開始―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は20日、韓国の麗水工場で耐熱性樹脂「Ultrason」の生産を開始した。同社がUltrasonをドイツ以外で生産するのは今回が初めて。アジア・太平洋市場の需要拡大に対応す

サノフィとフラウンホーファーが抗生物質共同開発へ

製薬大手の仏サノフィと独フラウンホーファー分子生物学・応用生態学研究所(IME)は15日、抗生物質などの共同研究センターを設立すると発表した。抗生物質をめぐっては耐性菌が増え、新たな製品の開発が緊急課題となっており、両者

新薬の3件に1件がバイオ医薬品に

製薬業界でバイオ医薬品の重要性が高まっている。研究開発型製薬工業会(VFA)加盟企業が2013年に進めていた薬効成分プロジェクトに占めるバイオ医薬品の割合は31%に上り、2005年(12%)の2.5倍に拡大した。世界のブ

McKesson―独CelesioのTOBに失敗―

医薬品卸大手の米McKessonは13日、独同業Celesioに対する株式公開買い付け(TOB)に失敗したと発表した。TOBの成立条件とした75%以上の株式確保を実現できなかったためで、Celesioは今後も複合企業Ha

Apogenix GmbH―脳腫瘍治療薬の第2相試験に成功―

投資会社Dievini傘下の独バイオ企業Apogenix(ハイデルベルク)は13日、脳腫瘍の一種である膠芽腫の治療薬で第2相臨床試験(フェーズ2)が成功裏に終了したと発表した。第3相臨床試験(フェーズ3)を単独で実施する

Qiagen

ドイツ最大のバイオ企業Qiagenは13日、米同業Exosome Diagnosticsと提携すると発表した。がんと関連のある遺伝子の異変を検査する血液テストを共同開発する。Qiagenは米食品医薬品局(FAD)への販売

Bayer AG―同業AlgetaへのTOB条件引き上げ―

製薬大手の独Bayerは12月19日、ノルウェーの同業Algetaに対する株式公開買い付け(TOB)の条件を引き上げたと発表した。Algetaの経営陣は同提案を支持しており、株主に対し受け入れを呼びかけた。 \ Baye

水素貯蔵が容易に 酵素で水素からギ酸を生成

次世代エネルギーの有力候補の1つとして関心が高まっている水素を安定して貯蔵する新たな技術を独フランクフルト大学の2人の生物学者が開発した。ホモ酢酸生成菌(Acetobacterium woodii)の中に含まれる還元酵素

Formycon AG―投資会社にライセンス供与―

バイオシミラーの開発を専門に手がける独Formycon(マルティンスリート)は12日、投資会社Santo Holdingとライセンス契約を結んだと発表した。Formyconが開発中のバイオシミラーの世界独占ライセンスをS

Minimax GmbH & Co. KG―出資者が売却へ―

大手消火器メーカーMinimax(バート・オルデスロー)の出資者が同社を売却するもようだ。日曜版『フランクフルター・アルゲマイネ(FAS)』紙が報じたもので、来年第1四半期から売却先の模索を開始するという。 \ Mini

SGL Carbon

炭素製品大手の独SGL Carbonは10日、組織のスリム化計画を発表した。2015年までに年間コストを1億5,000万ユーロ圧縮するとしたリストラプログラム(SGL2015)の一環で、重複業務や役員・管理職の数を削減。

Evotec

バイオ医薬品開発の独Evotecは13日、2013年の売上高見通しをこれまでの9,000万~1億ユーロから8,400万~8,600万ユーロに引き下げた。同社からライセンスを取得してJohnson & Johns

独化学業界、14年は生産成長率2%見込む

独化学工業会(VCI)は12日、独業界(製薬を含む)の2014年生産高が前年比2.0%増となり、2年連続で拡大するとの見通しを発表した。国内需要の増加と欧州経済の回復が追い風となる。出荷価格が0.5%減となるため、業界売

死亡者数が昨年2%増に、感染・寄生虫症で大幅拡大

ドイツ連邦統計局が12日発表した死因統計によると、2012年の国内死亡者数は86万9,582人で、前年から2%増加した。最大の死因は心臓循環器系疾患で、全体の40%以上を占めた。65歳以上の高齢者に限ると、同割合は92%

Merck KGaA―英同業AZに友好的TOB―

化学大手の独Merck(ダルムシュタット)は5日、英同業AZ Electronic Materialsに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。電機産業向けの事業を強化することが狙い。AZの経営陣は同TOB提案を

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