製薬大手の独Bayer(レバークーゼン)は2月27日、中国の民間医薬品メーカーDihon Pharmaceuticalグループを完全買収することで合意したと発表した。一般医薬品(OTC)と中国事業を強化するとともに、漢方薬事業に参入する。取引金額は明らかにしていない。買収手続きは独禁当局の承認などを経て下半期に終了する見通し。
Dihonは2007年設立のOTC薬メーカーで、植物ベースの漢方薬も生産している。従業員数は2,400人、13年売上高は1億2,300万ユーロ。国内市場のほか、ナイジェリア、ベトナム、ミャンマー、カンボジアに製品を出荷している。
中国のOTC薬市場規模は121億ユーロ(12年)で、漢方薬はその約半分を占める。
BayerはOTC薬事業を強化しており、昨年も植物ベースのOTCを製造する独Steigerwaldを買収した。