EUにおける通商政策動向

IT関税めぐる通商紛争、EUの敗訴確定

EUは21日、IT(情報技術)機器への関税をめぐる日本、米国、台湾との通商紛争で、日米側の主張を支持した世界貿易機関(WTO)の裁定を受け入れ、上訴しないことを明らかにした。これによりEUは敗訴が確定し、情報技術協定(I […]

中国製鋼管に反ダンピング調査へ、EU鉄鋼2社が欧州委に要請

EUの鉄鋼2社が23日、中国の鉄鋼メーカーがエネルギー産業で用いられる鋼管を域内にダンピング輸出しているとして、欧州委員会に反ダンピング調査の実施を要請した。ロイター通信によると、これを受けて欧州委は月内に調査に着手する

EU加盟国が対韓FTAを承認、発効は半年遅れの来年7月に

EU加盟国は16日開いた外相理事会で、韓国との自由貿易協定(FTA)締結を承認した。欧州委員会と韓国政府は昨年10月、大部分の工業製品と農産物の関税を段階的に撤廃するFTAに仮署名し、早期発効を目指していたが、韓国製自動

米政府のボーイング向け補助金は「違法」=WTO中間報告

航空機メーカーへの補助金をめぐるEUと米国の通商紛争に関連して、世界貿易機関(WTO)は15日、米政府によるボーイングへの公的支援に対する紛争処理小委員会(パネル)の中間報告を双方に提示した。報告書の内容は公表されていな

EUが米国への制裁を見送り、反ダンピング措置めぐる紛争で

EUは8日、米国の反ダンピング措置をめぐる通商紛争で、同国への制裁を見送る意向を表明した。EUは米国がEU製品に対する反ダンピング税の課税に際して用いている「ゼロイング」と呼ばれるシステムの是非をめぐる紛争で勝訴し、制裁

EUがパキスタン製品への関税優遇検討、洪水復興支援の一環で

EUが大規模な洪水被害に見舞われているパキスタンへの支援策として、同国からの輸入品に対する関税優遇を検討している。主力産業である繊維業の輸出を伸ばすことで雇用を促進し、復興を支援するのが狙い。今週のEU外相理事会で協議さ

IT関税めぐる通商紛争、WTOが日米に軍配

EUが一部の最新型IT(情報技術)機器に関税を課しているのは情報技術協定(ITA)協定に違反するとして日本、米国などが提訴している問題で、世界貿易機関(WTO)の紛争処理小委員会(パネル)は16日、日米側の主張を支持する

アザラシ製品の禁輸ルール、発効前日に暫定的差し止め命令

欧州司法裁判所の一般裁判所は19日、EU域内へのアザラシ製品の輸入を禁止する新たな法律を暫定的に差し止める決定を下した。禁輸ルールは翌20日に発効したが、欧州委員会は判決を受け、カナダの先住民族イヌイットの団体など訴訟に

EUと韓国のFTA、来月半ばにも正式署名へ

EUと韓国は来月半ばにも自由貿易協定(FTA)の正式署名を行い、年内にはFTAが暫定発効する見通しだ。韓国外交通商部の安豪栄(アン・ホヨン)通商交渉調整官が18日に明らかにした。発効すればEUにとって韓国は、FTAを結ぶ

GMトウモロコシ6品種、欧州委が輸入認可

欧州委員会は7月28日、遺伝子組み換え(GM)トウモロコシ6品種の輸入を認可したと発表した。いずれもGM作物であることを明示したラベル表示や、生産から販売に至る全段階の流通経路に関する記録の保管などを条件に、食用および飼

欧州委が原材料92品目の関税引き下げ検討、加盟国間で意見対立

欧州委員会がイタリアの提案を受け、原材料を中心に幅広い品目について輸入関税の一時的な引き下げを検討しているもようだ。ロイター通信によると、欧州委は現在、合わせて92品目を関税引き下げの対象としてリストアップしており、加盟

EUが台湾市民にビザ免除へ、通商関係強化で欧州委が提案

欧州委員会は5日、台湾の市民がEUを旅行する際のビザ(査証)取得義務を免除することを正式提案した。90日以内の短期滞在であれば、バスポートだけでEU域内に入り、各加盟国を訪れることができるようになる。加盟国および欧州議会

スリランカへの特恵関税停止、人権保護を問題視

EUは5日、スリランカからの輸入品に対する関税を一部免除する一般特恵関税「GSPプラス」の適用を8月15日から停止することを決めた。スリランカ政府が人権保護の取り組みを怠っているため。 \ スリランカ政府は分離独立を目指

EU製留め具への反ダンピング措置、中国が本格的発動

中国政府は6月28日、EU製のねじ、ボルトなど炭素鋼製の留め具に暫定的に適用してきた反ダンピング措置を本格発動すると発表した。29日付でEU製品に6.1~26%の反ダンピング関税を課す。同措置は期間5年。 \ EUは昨年

EUとフィリピンが協力協定に仮調印、ASEANでは2カ国目

EUとフィリピンはこのほど、パートナーシップ協力協定(PCA)に仮調印した。必要な手続きを経て年内に正式調印する。 \ PCAは政治や司法、経済・開発、貿易・投資、金融、科学、技術、文化、移民問題など幅広い分野の対話と協

中国が陶磁器タイルもダンピング輸出か、欧州委が調査開始

欧州委員会は21日、中国製の陶磁器タイルを対象に反ダンピング(不当廉売)調査を開始したことを明らかにした。域内業界団体の訴えを受けた措置。最大15カ月をかけて調査を行い、ダンピングの事実が確認できた場合は反ダンピング措置

IT関税めぐる通商紛争、日米に軍配か=WTO中間報告

EUが一部の最新型IT(情報技術)機器に関税を課しているのは情報技術協定(ITA)協定に違反するとして日本、米国などが提訴している問題で、世界貿易機関(WTO)の紛争処理小委員会(パネル)が日米側の主張を支持する中間報告

パレスチナにEU市場開放、欧州委が検討

欧州委員会のデフフト委員(通商担当)は10日、パレスチナ自治区へのEU市場開放を検討していることを明らかにした。パレスチナのヨルダン川西岸地区およびガザ地区で生産された製品をEU市場に無税・無枠で輸出できるようにする。こ

中米6カ国とFTA締結で合意、メルコスルとは交渉再開

欧州委員会は18日、パナマ、グアテマラ、コスタリカ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグアの中米6カ国と自由貿易協定(FTA)を含む連合協定で合意したと発表した。工業製品については双方が全面的に市場を開放するとともに農

中国製アルミホイールに制裁関税、ダンピングと認定

欧州委員会は11日、中国製の自動車用アルミホイールに対して、暫定的に反ダンピング措置を発動したと発表した。欧州の業界団体からの苦情を受けて調査を行った結果、ダンピング輸出していると認定したもので、制裁として最大20.6%

フランスなど10カ国が反対表明、メルコスルとのFTA交渉再開で

欧州委員会がブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイの4カ国で構成する南米南部共同市場(メルコスル)と自由貿易協定(FTA)の締結に向けた交渉再開を決めたことに対して、フランスなど10カ国は11日に反対を表明し、1

EUがメルコスルとFTA交渉再開、フランスは農業問題で反発

欧州委員会は4日、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイの4カ国で構成する南米南部共同市場(メルコスル)と自由貿易協定(FTA)を含む包括的な連合協定の締結に向けた交渉を再開することを決めたと発表した。交渉は19

米国産コメの輸入制限を解除、未認可品種の混入問題解消で

欧州委員会は19日、EUが実施していた米国産のコメに対する輸入制限を解除したと発表した。EUは米国から輸入したコメ(長粒種)に域内で認可されていない遺伝子組み換え品種が混入していたことを受けて、2006年から厳しい輸入制

インドが鉄鋼ダンピング輸出か、欧州委が調査開始

欧州委員会は1日、インドの鉄鋼メーカーがEU市場にステンレス鋼製品をダンピング輸出している疑いがあるとして、調査を開始したことを明らかにした。欧州鉄鋼連盟(EUROFER)の苦情に基づいた措置。9カ月をかけて調査を行い、

中国がWTOにパネル設置要請、靴ダンピング問題めぐり

EUが中国製の革靴に反ダンピング措置を継続しているのは不当として、中国が世界貿易機関(WTO)に提訴している問題で、中国政府は9日、WTOに紛争処理小委員会(パネル)の設置を要請した。これにより同問題は本格的な通商紛争に

EUのエアバス支援は違法、WTOパネルが最終報告

欧州の航空機大手エアバスと米ボーイングへの補助金をめぐり、米国とEUがそれぞれ世界貿易機関(WTO)に提訴している問題で、WTOの紛争処理小委員会(パネル)は23日、EUによるエアバスへの補助金を違法とする最終報告を双方

クロマグロ取引禁止、EU加盟国が支持で合意

EU加盟国は10日、ブリュッセルで大使級会合を開き、乱獲による個体数の減少が指摘される大西洋と地中海のクロマグロについて、モナコが提案している国際取引の禁止措置を支持する方針を決めた。一定の移行期間を置くことなどを条件に

欧州委が米政府を保護主義的と批判、米空軍調達の入札めぐり

欧州航空防衛大手EADSと米ノースロップ・グラマンのコンソーシアムが米空軍の次世代空中給油機の調達の入札を断念したことをめぐり、欧州委員会は9日、入札の条件が公正な競争を阻害した恐れがあるとして米政府を批判した。同コンソ

EUがアジア諸国とのFTA加速、ベトナムとも交渉開始で合意

EUがアジア諸国との自由貿易協定(FTA)締結に向けた動きを加速している。欧州委員会のデフフト委員(通商担当)はベトナムとシンガポールを歴訪し、2日にベトナムとFTA交渉を開始することで合意。3日にはシンガポールと早期妥

イスラエル占領地区の製品は優遇関税適用外=欧州司法裁

欧州連合(EU)の欧州司法裁判所(ECJ)は2月25日、独浄水器製造大手のBritaがイスラエル占領下のユダヤ人居住地から輸入した製品は「イスラエル製には当たらない」として、同国からの輸入品に適用される関税優遇は受けられ

バルカン諸国への貿易優遇、2015年まで延長へ

欧州委員会は22日、EU加盟を目指すバルカン諸国に貿易上の優遇措置を適用する制度の延長を提案した。同措置はこれらの国々とEUとの経済統合を深めるため2000年に導入されたもので、2005年に延長された。今年12月末で失効

中国製コート紙もダンピングか、EUが調査開始

欧州委員会は18日、中国製の上質コート紙に対する反ダンピング(不当廉売)調査を開始したことを明らかにした。欧州の業界団体からの要請に応じたもので、15カ月以内に調査を終え、ダンピングの事実が確認されれば制裁措置発動を検討

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