総合 –EUウオッチャー

英首相がEUからの移民流入を規制へ、欧州委は猛反発

英キャメロン首相はこのほど、中東欧など他のEU加盟国からの移民流入を制限する方針を打ち出した。移民排斥を唱える右派政党の躍進を意識したものだが、EUの労働市場開放に関するルールの見直しにまで踏み込んでおり、欧州委員会が猛 […]

独2大政党が連立で合意、政権協定で最低賃金導入へ

ドイツの2大政党である中道右派のキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)と中道左派の社会民主党(SPD)は11月27日、政権協定を締結した。SPDの党員投票での承認を経て正式に発効となり、17日の連邦議会(下院)で第3

日・EU定期首脳会議、EPA早期妥結などで一致

日本とEUは19日、第21回定期首脳会議を開き、経済連携協定(EPA)の早期締結に向けて双方が努力する方針を改めて確認した。また、安全保障分野での協力拡大や、宇宙空間の平和利用や開発協力のための政策対話開始でも合意した。

欧州議会がEU次期中期予算を承認、初の減額予算に

欧州議会は19日に開いた本会議で、EUの次期中期予算(対象期間:2014~20年)を賛成多数で承認した。予算総額は現行中期予算(2007~13年)を3.5%下回る約9,600億ユーロ。加盟国が財政緊縮を余儀なくされる中、

欧州議会の拠点をブリュッセルに集約、本会議で決議案が採択

欧州議会は20日に開いた本会議で、ベルギーのブリュッセルと仏ストラスブールの2カ所で会議を行う現行システムを廃止し、議員がどちらかに常駐する制度に変更する決議案を採択した。両都市間を行き来するのは非効率で、コストもかかる

ECBが銀行監督委員長に仏ヌイ氏を指名、初代トップは女性に

欧州中央銀行(ECB)は20日、ユーロ圏の銀行監督をECBに一元化する制度の発足に伴って設置される銀行監督委員会の委員長に、フランス人のダニエル・ヌイ氏(63)を指名したと発表した。同委員長は新たな銀行監督制度のトップと

EUが若者の雇用対策強化、2年間で120億ユーロ拠出

EU加盟28カ国のうち24カ国の首脳が12日、パリで深刻化する若者の失業への対策を協議するための会議を開催した。首脳らは若者の失業問題は緊急の課題であるとの認識で一致。15年までに予算を集中投下し、雇用対策に注力する方針

ESMの銀行直接支援、運用ルールで合意=EU財務相理

EU加盟国は15日に開いた財務相理事会で、EUの「欧州安定メカニズム(ESM)」が資本不足に陥ったユーロ圏の銀行を直接支援できるようにする制度の運用ルールで合意した。銀行監督の一元化に先立って欧州中央銀行(ECB)が実施

10月のユーロ圏インフレ率、確定値も0.7%

EU統計局ユーロスタットが15日発表した10月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率(確定値)は速報値と同じ0.7%で、前月の1.1%から0.4ポイント縮小した。これは2009年11月以来4年ぶりの低水準、1%を

スペインも金融支援脱却、アイルランドに続き

ユーロ圏は14日に開いた財務相会合で、スペインへの金融支援を来年1月に終了することを決定した。同支援による銀行の再建が進み、金融危機を脱したと判断したため。債務・金融危機でEUなどから金融支援を受けた国の支援脱却はアイル

欧州中銀が利下げ、過去最低の0.25%に

欧州中央銀行(ECB)は7日に開いた定例政策理事会で、ユーロ圏17カ国に適用される最重要政策金利を現行の年0.5%から0.25ポイント引き下げ、過去最低の0.25%とすることを決めた。利下げは5月以来6カ月ぶり。ユーロ圏

日産ゴーン社長が英のEU離脱牽制、「投資見直しが必要」

日産自動車のカルロス・ゴーン社長は8日、BBCとのインタビューで、仮に英国がEUから離脱することになった場合、同社は英国事業への投資計画を見直さざるを得なくなると発言した。同社長はこれまで、EU離脱は日産の英国事業にとっ

S&Pが仏を格下げ、最上級の2段階下に

大手格付け会社の米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は8日、フランスの長期信用格付けを「AAプラス」から1段階引き下げて「AA」にしたと発表した。政府の財政再建、構造改革を否定的に評価したため。格付け見通

ECBと5中銀、通貨スワップ協定を恒久化

欧州中央銀行(ECB)は10月31日、日米など世界の主要5中央銀行と結んでいる通貨スワップ協定を恒久化すると発表した。2007年の金融危機発生を機に実施された同協定は時限的な措置だったが、今後も金融市場の安定を支えるため

EUとコソボ、SAA協定締結の交渉開始

EUとコソボは10月28日、EU加盟の前段階である「安定化・連合協定(SAA)」の締結に向けた交渉を開始した。来春の交渉完了、夏頃の締結合意を目指して協議を進める。 \ コソボは2008年、セルビアからの独立を一方的に宣

10月のユーロ圏インフレ率は0.7%、4年ぶり低水準に

EU統計局ユーロスタットが10月31日発表した同月のユーロ圏のインフレ率(速報値)は前年同月比0.7%で、前月の1.1%から0.4ポイント縮小した。インフレ率の低下は3カ月連続で、2009年11月以来4年ぶりの低水準とな

9月のユーロ圏失業率12.2%、過去最悪を更新

EU統計局ユーロスタットが10月31日発表したユーロ圏の9月の失業率(速報値・季節調整済み)は12.2%となり、ユーロ導入後の最高値を更新した。景気は回復傾向にあるものの、なお雇用悪化が続いていることが確認された。(表参

ユーロ圏景況感、10月も上昇

欧州委員会が10月30日発表した同月のユーロ圏の景況感指数(ESI、標準値100)は97.8となり、前月の96.9から0.9ポイント上昇した。景況感の改善は6カ月連続。長期平均の100に迫る水準まで改善が進んでおり、4-

ブルガリアが外国人の土地取得禁止を延長、EUとの合意に反し

ブルガリア議会は22日、外国人による土地取得を禁止する法律の適用期間を7年間延長する法案を可決した。2007年にEUに加盟した同国は、加盟交渉の過程で、外国人による土地取得を来年に解禁することになっていたことから、今回の

スペインが景気後退脱却、7-9月GDPは0.1%増

スペイン経済が復調している。スペイン中央銀行は23日、今年7-9月期の国内総生産(GDP)が前期比0.1%増だったと発表した。同国は不動産バブル崩壊、債務危機でマイナス成長が続いていたが、9四半期ぶりにプラス成長となり、

英の7-9月GDPは0.8%増、3年ぶりの高成長

英政府統計局が25日発表した2013年7-9月期の国内総生産(GDP、速報値)は実質ベースで前期比0.8%増となり、3期連続でプラス成長となった。全分野でプラス成長を記録。成長率は前期の0.7%を上回り、2010年4-6

銀行破綻処理一元化の年内合意目指す、首脳会議で確認

EU28カ国は24、25日にブリュッセルで開いた首脳会議で、銀行同盟創設の第2段階となる「単一破綻処理メカニズム(SRM)」の制度設計について、年内の合意を目指す方針を確認した。 \ 銀行同盟の第1段階となるユーロ圏の大

ECBが銀行資産査定の概要発表、128行対象に統一基準で

欧州中央銀行(ECB)は23日、ユーロ圏の銀行監督をECBに一元化する制度が始動する前に実施する銀行の資産査定とストレステストの概要を発表した。対象となるのはユーロ圏の主要128行。11月に開始する資産査定では統一基準を

EBAが銀行資産審査の基準発表、不良債権の定義統一

欧州銀行監督機構(EBA)は21日、EU域内の銀行に対する次回のストレステスト(健全性審査)に先立って実施する資産審査の基準を発表した。各国でばらつきがある不良債権の定義を統一し、従来より厳しく査定する。これによって銀行

銀行監督一元化が正式決定、EU財務相理が承認

EU28カ国は15日に開いた財務相理事会で、ユーロ圏の大手銀行の監督を欧州中央銀行(ECB)に一元化する制度の導入を最終承認した。関連法案は欧州議会が9月に可決済み。これによって一元化が正式決定となり、2014年下期に新

9月のユーロ圏インフレ率、確定値も1.1%

EU統計局ユーロスタットが16日発表した9月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率(確定値)は速報値と同じ前年同月比1.1%で、前月の1.3%から0.2ポイント縮小した。インフレ率の縮小は2カ月連続で、2010年

独2大政党、連立交渉入りで合意

ドイツの2大政党であるキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)と社会民主党(SPD)の代表は17日、連立交渉を行うことで合意した。各党内での承認手続きを経て23日から開始する。 \ 9月の連邦議会(下院)選挙で第1党と

欧州中銀、中国人民銀とスワップ協定

欧州中央銀行(ECB)と中国人民銀行は10日、通貨スワップ協定を結んだと発表した。ユーロ圏の貿易金融の利用を容易にするとともに、人民元の国際化を促進するのが狙い。 \ スワップの規模はそれぞれ450億ユーロ、3,500億

ギリシャが来年に景気後退脱却へ、基礎財政収支も黒字に

ギリシャ政府は7日発表した2014年度予算案の原案で、来年の国内総生産(GDP)は前年比0.6%増となり、7年ぶりにプラス成長に復帰するとの見通しを示した。10年間にわたって赤字が続いていたプライマリー・バランス(基礎的

EUが対ボスニア制裁に着手、憲法改正問題で

欧州委員会のフューレ委員(EU拡大担当)は10日、ボスニア・ヘルツェゴビナがEU加盟に向けた国内改革の一環として、少数民族が政府の要職に就くことを禁止する憲法を改正することで合意したと発表した問題について、実際には合意に

ブレア元首相がアルバニアの顧問に、EU加盟へ助言

EU加盟を目指すアルバニア政府は3日、ブレア元英首相が顧問となり、同国のEU加盟に向けた助言やロビー活動を行うと発表した。欧州政界に多くの人脈を持ち、カリスマ的人気を誇るブレア氏の影響力を使い、こう着状態にある加盟手続き

ボスニアがEU加盟へ前進か、民族差別是正の合意で

ボスニア・ヘルツェゴビナの主要政党は1日、EU加盟に向けた改革の一環として、少数民族が政府の要職に就くことを禁止する憲法を改正することで合意した。同規制はEUが見直しを求めていたもので、今回の合意によってEUが加盟候補国

伊議会がレッタ内閣を信任、政権崩壊の危機回避

イタリアの上下両院で2日、レッタ内閣の信任投票が行われ、信任案が賛成多数で可決された。レッタ首相率いる中道左派・民主党と連立政権を組む中道右派・自由国民との対立をきっかけに実施された信任投票だったが、自由国民から離反者が

欧州中銀が金利据え置き、総裁は長期資金供給を示唆

欧州中央銀行(ECB)は2日にパリで開いた定例政策理事会で、ユーロ圏17カ国に適用される最重要政策金利を過去最低水準となっている現行の年0.5%に据え置くことを決めた。金利据え置きは5カ月連続。一方、ドラギ総裁は市場金利

ポルトガル財政再建「軌道に」、トロイカが評価

欧州委員会と国際通貨基金(IMF)、欧州中央銀行(ECB)は3日、財政危機でEUとIMFから金融支援を受けているポルトガルの財政再建に関する最新報告書を発表し、財政改善が「軌道に乗っている」と評価した。これによって同国は