総合 –EUウオッチャー

ユーロ圏の13年成長率はマイナス0.6%、OECDが大幅下方修正

経済協力開発機構(OECD)は5月29日に公表した最新の世界経済見通しで、ユーロ圏の2013年の予想成長率をマイナス0.6%とし、前回(11月)の同0.1%から大幅に下方修正した。債務危機は落ち着いているものの、緊縮策に […]

シリアへの武器禁輸解除、反体制派に供給へ

EU加盟国は5月27日に開いた外相理事会で、内戦が続くシリアへの武器禁輸措置を解除し、反体制派に武器を供与できるようにすることで合意した。ただし、米国とロシアの仲介で6月に開催される和平会議の結果を見極めるため、当面は武

トルコとの加盟交渉、6月に再開へ=EU議長国

EU議長国アイルランドのギルモア外相は5月27日、トルコとEUの加盟交渉が6月に再開されるとの見通しを示した。トルコの加盟に強く反対していたフランスが態度を軟化させたことを受けたもので、加盟交渉は3年ぶりに前進することに

ユーロ圏景況感、5月は上昇

欧州委員会が5月30日発表した同月のユーロ圏の景況感指数(ESI、標準値100)は89.4となり、前月の88.6から0.8ポイント上昇した。建設業を除く全部門で上向いた。景況感の改善は3カ月ぶり。 \ ESI はEU内の

ユーロ圏インフレ率、5月は1.4%に上昇

EU統計局ユーロスタットが5月31日発表した同月のユーロ圏のインフレ率(速報値)は前年同月比1.4%となり、前月の1.2%から0.1ポイント上昇した。エネルギー価格が0.2%のマイナスとなった一方で、食品・飲料・たばこの

独仏首脳がユーロ圏専任議長創設で合意、EU首脳会議で提案へ

フランスのオランド大統領とドイツのメルケル首相は5月30日、パリで会談し、ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)に専任の議長職を設けることなどで合意した。債務危機が長期化するなか、ユーロ圏諸国の結束を強め、幅広い分野で連携

スロベニア、財政均衡化法案が可決

財政悪化に直面するスロベニアの議会は24日、財政均衡化の法案を賛成多数で可決した。憲法を改正し、2015年から政府が単年予算の歳出を歳入の範囲内に抑えることを義務付ける。 \ 2007年にユーロを導入したスロベニアは、不

独がスペイン若年層の雇用を支援、政府間協定に調印

ドイツのフォンデアライエン労働社会相とスペインのバニェス雇用・社会保障相は21日、失業率が悪化しているスペインの若年層の雇用をドイツが支援する協定に調印した。ドイツは毎年、スペインから約5,000人の若者を受け入れ、職業

租税回避対策強化で合意、口座情報交換制度導入へ

EUは22日の首脳会議で、脱税や租税回避に対する防止策を強化することで合意した。加盟国間で銀行の口座情報を自動的に交換する制度を導入し、税務当局が国外の銀行口座を利用した課税逃れの実態を把握しやすくして税収増につなげる。

アイスランド新政権、EU加盟交渉を凍結

4月のアイスランド総選挙で勝利し、連立政権を組む保守派の独立党と進歩党は22日、EUとの加盟交渉を進めることの是非を問う国民投票を実施すると発表した。実施時期は未定だが、結果が出るまで加盟交渉は凍結する。同国は2010年

ユーロ圏の1-3月GDP0.2%減、6期連続のマイナス成長に

EU統計局ユーロスタットが15日発表したユーロ圏の2013年1-3月期の域内総生産(GDP、速報値)は前期比0.2%減で、前期の0.6%減から改善したもののマイナス成長となった。マイナス成長は2011年10-12月期から

EBAが銀行の資産状況を精査へ、ストレステストは先送り

欧州銀行監督機構(EBA)は16日、EU域内の銀行に対する次回のストレステスト(健全性審査)に先立って、各行の資産の質を精査すると発表した。資本状況に限定したストレステストの信頼性が疑問視されていることを受けたもので、リ

ユーロの1、2セント硬貨は邪魔者? 欧州委が廃止を検討

欧州委員会は14日、ユーロ硬貨の最小単位である1セント(0.01ユーロ)と2セント硬貨について、鋳造コストが高い割に利用価値が認められていないとして、廃止を含めた対応策を検討していることを明らかにした。 \ 1、2セント

EUがキプロスに20億ユーロ融資、金融支援の第1弾

債務危機に直面するユーロ参加国に金融支援を行う常設基金「欧州安定メカニズム(ESM)」は13日、対キプロス支援の第1弾として20億ユーロの融資を実施したと発表した。 \ EUと国際通貨基金(IMF)は3月、ギリシャの信用

フィッチがギリシャを格上げ、財政再建を評価

欧州系格付け会社フィッチ・レーティングスは14日、ギリシャの長期信用格付けを「CCC」から1段階引き上げ、「Bマイナス」にしたと発表した。財政再建が軌道に乗りつつあり、デフォルト(債務不履行)の懸念が遠のいたと判断したた

4月のユーロ圏インフレ率、確定値も1.2%

EU統計局ユーロスタットが16日発表した4月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率(確定値)は速報値と同じ前年同月比1.2%で、前月の1.7%から0.5ポイント縮小した。エネルギー価格の上昇率が原油安で前月のプラ

ポルトガルが10年物国債発行、金融支援脱却へ前進

ポルトガル政府は7日に実施した10年物国債の入札で、予定通り30億ユーロを調達した。10年物国債の新規発行は2011年1月以来で、債務危機によりEUと国際通貨基金(IMF)から金融支援を受けてから初めて。入札の成功により

英でEU離脱論広がる、保守党内で首相に圧力

英国でEU離脱をめぐる議論が活発化し、政権与党の保守党内部では、英国に有利な加盟条件を引き出したうえでEU残留を目指す方針のキャメロン首相に対する風当たりが強まっている。同首相は2015年の次期総選挙で与党が勝利した場合

ギリシャの2月失業率27%、過去最悪を更新

ギリシャ政府統計局が9日発表した2月の失業率は27%となり、前月の26.7%から0.3ポイント上昇し、過去最悪を更新した。債務危機克服に向けた財政緊縮に伴う雇用悪化が止まらない状況だ。 \ ギリシャの失業率は、ユーロ圏平

ユーロ圏景況感、2カ月連続悪化

欧州委員会が4月29日発表した同月のユーロ圏の景況感指数(ESI、標準値100)は88.6となり、前月の90.1から1.5ポイント低下した。景況感の悪化は2カ月連続で、12月以来の低水準まで後退した。キプロスの金融危機が

3月のユーロ圏失業率12.1%、過去最悪を更新

EU統計局ユーロスタットが4月30日発表したユーロ圏の3月の失業率(速報値・季節調整済み)は12.1%と、前月の12%から0.1%悪化し、ユーロ導入後の最高値を更新した。(表参照) \ EU27カ国ベースの失業率は前月と

欧州中銀が10カ月ぶり利下げ、過去最低の0.5%に

欧州中央銀行(ECB)は2日に開いた定例政策理事会で、ユーロ圏17カ国に適用される最重要政策金利を現行の年0.75%から0.25ポイント引き下げ、過去最低の0.5%とすることを決めた。利下げは昨年7月以来10カ月ぶり。景

ユーロ圏のインフレ率低下が加速、4月は1.2%に

ユーロ圏のインフレ率低下が加速している。EU統計局ユーロスタットが4月30日発表した同月のインフレ率(速報値)は前年同月比1.2%で、前月の1.8%から0.6ポイント縮小。2010年2月以来の低水準となり、欧州中央銀行(

ギリシャが公務員削減法案を可決、財政再建で1万5千人解雇へ

ギリシャ議会はこのほど、財政赤字削減に向けた公務員削減などの法案を賛成多数で可決した。同法案に成立はEUと国際通貨基金(IMF)による追加金融支援の条件となっていたもの。これにより88億ユーロに上る次回融資が月内に実施さ

キプロス議会、EUなどによる金融支援を承認

キプロス議会は4月30日、同国への金融支援に関するEUなどとの合意内容を賛成多数で承認した。ただ、厳しい条件に対する反発が根強く、僅差での承認となった。 \ 金融・債務危機に直面するキプロス政府は3月、EUと国際通貨基金

イタリア新政権がようやく発足、政治空白に終止符

イタリアで28日、エンリコ・レッタ首相率いる3党連立の新政権が発足した。これによって2月の総選挙から約2カ月にわたって続いていた政治空白がようやく解消。新政権は債務危機の克服と、財政緊縮策によって疲弊した経済の再建に取り

スペインが赤字削減目標達成を2年先送り、景気悪化を考慮

スペイン政府は26日発表した経済・財政計画で、財政赤字をEUの財政規律で上限となっている国内総生産(GDP)比3%以下に抑える目標の達成時期を2年先送りし、2016年とする方針を打ち出した。景気低迷が深刻化していることか

昨年のユーロ圏財政赤字、GDP比3.7%に改善

EU統計局ユーロスタットが22日発表した財政統計によると、ユーロ圏17カ国の2012年の財政赤字は域内総生産(GDP)比3.7%となり、前年の4.2%から0.5ポイント縮小した。ただ、赤字改善は最大の経済国であるドイツが

英1-3月期GDPは0.3%増、景気後退を回避

英政府統計局が25日発表した2013年1-3月期の国内総生産(GDP、速報値)は実質ベースで前期比0.3%増となり、前期の0.3%減から改善した。これにより景気後退(2四半期連続のマイナス成長)を回避。伸び率も予想の0.

キプロスが資本規制を追加緩和、預金引き出し制限は継続

キプロス財務省は25日、国内銀行からの資金流出を防ぐため3月末から実施している資本規制の追加緩和を発表した。1日当たりの預金引き出し額を最大300ユーロに制限する措置は継続しながらも、国外への現金持ち出しなどの上限を引き

仏政府、14年に財政赤字目標達成へ

仏政府は17日に発表した2017年までの財政計画で、2014年に財政赤字をEUが上限とする国内総生産(GDP)比3%以下に抑制する目標を示した。当初計画では13年の達成を目指していたが、景気低迷で達成が困難になったとして

EUとモンテネグロ、「教育・文化」の加盟交渉開始

EUとモンテネグロは15日に行った加盟交渉で、「教育・文化」分野での交渉を開始することで合意したと発表した。交渉開始は2分野目となる。 \ EUとモンテネグロは昨年6月に加盟交渉を開始。35に上る交渉分野のうち、12月に

EUが対ギリシャ追加融資を実施へ、5月に28億ユーロ

欧州委員会、欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)は15日、債務危機に直面するギリシャ政府と追加融資について合意したと発表した。条件となっている財政再建が軌道に乗っていると認定したもので、ユーロ圏は28億ユーロに

3月のユーロ圏インフレ率、確定値も1.7%

EU統計局ユーロスタットが16日発表した3月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率(確定値)は速報値と同じ前年同月比1.7%で、前月の1.8%から0.1ポイント縮小した。前年同月の2.7%と比べると1ポイントの低

ポルトガルが一層の歳出削減へ、緊縮策の違憲判断受け

ポルトガルの憲法裁判所が今月5日、2013年予算に盛り込まれた緊縮策のうち、公務員の賞与削減など一部の政策について違憲判断を下したことを受け、同国のコエリョ首相は7日、財政再建計画の目標を達成するため、さらなる歳出削減を

EUの労働コスト、南北で最大10倍の格差

EU統計局ユーロスタットが10日発表したEU27カ国の2012年の労働コスト(時間当たり、農業・公共部門を除く)は23.4ユーロとなり、前年から8.6%上昇した。ただ、国によって大きな開きがある。 \ ユーロ圏17カ国で

欧州中銀が追加金融緩和を示唆、来月にも実施か

欧州中央銀行(ECB)は4日に開いた定例政策理事会で、ユーロ圏17カ国に適用される最重要政策金利を現行の年0.75%に据え置くことを決めた。金利据え置きは9カ月連続。ただ、ドラギ総裁は景気の下振れリスクへの警戒感を示し、

キプロスの銀行が営業再開、政府は資本規制導入

金融危機に直面するキプロスで3月28日、休業していた全銀行が13日ぶりに営業を再開した。EUなどによる金融支援が決まったことを受けたもの。ただし、銀行からの資金流出を防ぐため、政府は同日付で資本規制を導入し、当面は預金引

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