仏最大手銀行のBNPパリバは10日、南アフリカの消費者金融大手RCSグループに26億5,000万ランド(約1億8,200万ユーロ)での買収を提案したと発表した。9月までの買収手続き完了を目指すとしている。
RCSには国内衣料小売り大手フォスチニ・グループが55%、最大手銀行スタンダード・バンクが45%を出資している。BNPパリバは両社と買収交渉を開始した。
BNPパリバは南アで法人向け、投資銀行業務の支店を開設しているほか、証券の合弁会社BNPパリバ・カディス・セキュリティーズを展開している。RCS買収によって、黒人中間所得層の台頭で大きな成長が見込める消費者金融事業に参入する。
買収が実現すれば、RCSを消費者金融部門に統合する方針だ。