ロシアの国営出資会社ロステクノロジーが、国内商用車大手カマズとベラルーシのトラック大手MAZとの合併をベラルーシ政府に提案した。ロシア通信社『RIAノボスチ』が2月22日、ロステクノロジーのチェメゾフ社長の談話として伝えた。合併はMAZの株式100%とカマズの株式シェアの一部を交換する形をとるもようで、同時に新株発行によりカマズの増資も計画しているという。ベラルーシ政府は合併提案に対してまだコメントしていない。
\チェメゾフ社長は、ベラルーシ政府が合併後の新会社に少数株主としての決定拒否権を持つことはないとしたうえで、合併内容の多くはMAZの企業価値により左右されることを示唆。ベラルーシ政府はMAZの企業価値を25億米ドルと推算している。
\カマズの株主構成は、発行済み株式の49.9%を保有するロステクノロジーを筆頭株主に、ロシアの投資会社トロイカが27.26%、ダイムラーが11%、欧州復興開発銀行(EBRD)が4%のシェアを保有する。ダイムラーとEBRDはすでに合併支持を表明しているという。
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