2011/3/2

チェコ・スロバキア

チェコの太陽光発電、10年の新規設置容量は1GW超

この記事の要約

チェコの太陽光発電新規設置容量は2010年に1ギガワット(GW)超となり、ドイツ、イタリアに次いで3位だったことが、欧州太陽光発電産業協会(EPIA)が2月22日発表した報告書で明らかになった。\ チェコでは手厚い補助制 […]

チェコの太陽光発電新規設置容量は2010年に1ギガワット(GW)超となり、ドイツ、イタリアに次いで3位だったことが、欧州太陽光発電産業協会(EPIA)が2月22日発表した報告書で明らかになった。

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チェコでは手厚い補助制度を背景に太陽光発電が急成長しており、エネルギー規制局(ERU)の統計によると、太陽光発電の累積設置容量は1,820メガワットとドイツ、イタリア、スペインに次ぐ欧州4位につけている。ただ、チェコ政府は太陽光発電の急拡大に歯止めをかけるため優遇制度を縮小しており、EPIAではチェコの太陽光発電市場の成長ペースは今後鈍化すると見ている。

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チェコ産業貿易省のまとめによると、太陽光発電を含む再生可能エネルギーの補助負担金支出は09年の30億8,000万コルナから昨年は77億6,000万コルナに増加した。この増加分は最終的に電気料金の引き上げという形で消費者の負担となることから、議会は昨年11月、再生可能エネルギーの急拡大を抑制し電気料金の上昇を抑えるため、太陽光発電に対する課税などを柱とした法案を可決した。同法案には、太陽光発電による電力に26%課税することや、炭素クレジットへ課税、農業用地に太陽光発電プラントを建設する際の手数料引き上げなどが盛り込まれている。政府はまた、1MW時当たり1万2,150コルナだった太陽光発電からの電力買い取り価格を、1月から5,500コルナに引き下げている。(1CZK=4.66JPY)

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